曙工業が切削加工の製造プロセス全体の作業時間を最大80%短縮:CADニュース
シーメンスPLMソフトウェアは、切削加工の専門企業である曙工業が、同社のPLMソフトウェア「NX」を導入したと発表した。NXの導入により曙工業は、切削加工の製造プロセス全体の作業時間を最大80%削減した。
3D CAD活用事例
シーメンスPLMソフトウェア(シーメンス)は2017年12月に切削加工の専門企業である曙工業が、同社の「NX」を導入したと発表した。NXの導入により、切削加工の製造プロセス全体の作業時間を最大80%削減したという。
曙工業は、金属・非金属の切削加工を手掛ける。自動車部品を主に、航空機や産業用ロボット、医療機器などの幅広い分野で部品を製造している。
同社は顧客の多様なニーズに対応するため、さまざまな工作機械およびNCコントローラー(CNC)を導入しており、そのバリエーションは多岐にわたる。こうした状況の中、多種多様なCNCへの対応、最新の工作機械のセットアップ工数の短縮、各製品の複雑な製造プロセスへの対応といった課題を抱えていた。
シーメンスのNXは、CAD、CAE、CAMの統合ソリューションで、設計、3Dデータ準備、NCプログラミング、加工用データ出力、品質検査などの一連のワークフローをデジタル化できる。また、1つの包括的なCAMシステムで多種多様なCNCに対応。NX CAMのポストビルダー機能により、機械に合わせてNCプログラムを生成できる。
これらの機能により曙工業では、最新機器の早期稼働によって受注が拡大した他、支給データの分析と修正時間を最大70%短縮した。さらに、3Dモデル、治具、機械の取り付けを正確にデジタル表示することで、段取りが迅速化できた。
曙工業では、「設計・製造プロセスの中核にNXを置くことで、プロセス全般を自動化、標準化できた」としている。
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