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パルス機能を搭載したフルデジタル溶接機のフラッグシップモデルを発売FAニュース

パナソニック コネクトは、パルス機能を搭載したフルデジタルCO2/MAG/MIG/溶接機「YD-400NE1」を発売する。現行「V」シリーズの「溶接ナビ」「板厚指令」「出力管理」に加え、新機能として「溶接コンシェルジュ」を搭載する。

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 パナソニック コネクトは2022年4月5日、パルス機能を搭載したフルデジタルCO2/MAG/MIG/溶接機「YD-400NE1」を同月27日に発売すると発表した。フルデジタル溶接機のフラッグシップモデルとして、高精度波形制御技術を進化させるとともに、操作性を高めた。価格はオープンで、月間生産台数は15台を予定する。

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フルデジタルCO2/MAG/MIG/溶接機「YD-400NE1」[クリックで拡大] 出所:パナソニック

 外形寸法は306×602×701mm、質量は55kgで、CO2、MAG、MIG、パルスMAG、パルスMIGの溶接法に対応する。現行「V」シリーズの「溶接ナビ」「板厚指令」「出力管理」に加え、新機能として「溶接コンシェルジュ」を搭載。液晶表示に従って現場の作業状況や作業者の課題を入力することで、課題解決につなげる。経験や専門知識が必要とされる、複雑な溶接パラメーター調整もサポートする。

 前面操作パネルには、タッチパネル式カラー液晶モニターを採用する。直感的な操作に加え、分かりやすい情報表示により視認性が向上した。溶接作業の推奨条件を自動選択する溶接ナビは、絵で溶接継手などの情報が表示されるため、実際の作業をイメージしながら設定できる。

 CO2溶接では、溶滴移行を安定化させる独自のスパッタ低減制御技術「MTS-CO2溶接法」を改良。溶融池の振動を抑制することで、スパッタ低減を可能にした。MAG溶接は、セカンダリスイッチングと「SP-MAG溶接法」でスパッタ発生を抑制し、溶接速度アップに追従できる。

 また、パルス溶接では、多数のパラメーターを溶接材質に合わせて制御しながら、高精度でパルス周期を安定化させる。これによりスパッタの発生量を低減し、ウィービングや突出した長さの変化にも素早くアークを安定させ、低電流域から高電流域まで高品位な溶接を可能にした。アルミ溶接は、ビード外観を美しくしたい、スタート時の溶け込み量を増やしたいなどの要望に対応する。

 同年7月以降には、溶接施工の前後工程も含めた溶接関連情報のプラットフォーム「統合溶接管理システム iWNB for Welding Machines」に対応予定だ。同システムとの接続により、溶接機の情報を収集し、蓄積、分析できる。

 YD-400NE1を第1弾とする新世代型溶接機「N」シリーズは、従来のフルデジタル溶接機からフルモデルチェンジし、新シリーズとしてラインアップを展開していく。同社は、今後提供予定の溶接機、iWNB for Welding Machinesの機能拡張により、溶接現場の見える化を進めるとしている。

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