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ステルスオミクロン株を含む3変異株が識別可能なPCR検査キットを発売:医療機器ニュース
カネカは、新型コロナウイルスのオミクロン株、ステルスオミクロン株、デルタ株を同時に識別できるリアルタイムPCR検査キットを発売した。各株に特徴的な変異を検出し、その組み合わせにより3種の株を識別する。
カネカは2022年3月31日、新型コロナウイルスのオミクロン株(BA.1系統)、ステルスオミクロン株(BA.2系統)、デルタ株を同時に識別できるリアルタイムPCR検査キット「KANEKA RT-PCR Kit “SARS-CoV-2(Omicron/Delta)ver.2"」を発売した。希望小売価格は、検査100回分で12万1000円(税込)だ。
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検査キットは、オミクロン株、ステルスオミクロン株の両方に特徴的なE484A変異、オミクロン株のみに特徴的なN856K変異、デルタ株に特徴的なL452R変異を検出し、検出した変異の組み合わせにより3種の株を識別する。
カネカはこれまでに、1時間以内の結果判定が可能な「カネカDirect RT-PCRキットSARS-CoV-2」、4種類の変異株を同時検出する「KANEKA RT-PCR Kit “SARS-CoV-2(L452R/E484Q/E484K/N501Y)"」、オミクロン株とデルタ株を識別する「KANEKA RT-PCR Kit “SARS-CoV-2(Omicron/Delta)”」という新型コロナウイルス検出用PCR検査キットを発売している。
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