レノボ、6DoF対応で軽量な産業用スマートグラス「ThinkReality A3」発売:ウェアラブルニュース(2/2 ページ)
レノボ・ジャパンは2022年4月13日、ARスマートグラス「ThinkReality A3」に、製造業などの現場業務に対応するハードウェアやソフトウェアを加えてパッケージ化した「ThinkReality A3 Industorial Edition」を発売する。
作業指示書や3DモデルをAR表示
Industrial Editionの活用用途としては、製品組み立てや設備管理、メンテナンス、品質管理などに携わる作業者の業務支援、遠隔サポートを想定する。ThinkReality A3を通じて作業者は、業務内容に応じて作業手順書などのドキュメントや、画像、映像、3Dモデルなどを呼び出して、ディスプレイ上にAR表示することができる。
また、TeamsやZoomなどのWeb会議ツールやYouTubeなど、motorola edge 30 proに対応したAndroidネイティブなアプリケーションを利用できる。これらのファイルやアプリケーションの操作は、ThinkReality A3の目線ポインター機能を使うことで、装着者がハンズフリーで行える。
ドキュメントや画像、動画、3D CAD、BIM(Building Information Modeling)といったファイルのアップロードや管理は、holo one sphere上で行う。3D CADデータはアップロード時にThinkReality A3で表示可能な3Dモデルに自動変換される。この他、AR表示するワークフローの作成と管理を行える。作業工程ごとに音声入力によって作業履歴を残すことも可能。
ThinkReality Cloud Portal上では、ThinkReality A3のデバイス管理、アプリケーション管理、ユーザー管理に関わる操作を一括で行える。また、ARアプリケーションを開発するためのSDK(ソフトウェア開発キット)ツールも開発者向けに提供する。
また、有償のユーザーサポートとして「Lenovo Integrated Solution Support(LISS)」も提供する。ハードウェアやソフトウェアに関するトラブルに、レノボのスタッフが直接回答する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 産業用スマートグラスはIT/OTの「結節点」になれるか、米国発新興企業の展望
現在、産業用スマートグラスは国内外の多くのメーカーが展開している。その中で着実に国内販売実績を積み上げている企業がRealWearだ。2015年に米国で創業したスタートアップで、同社のスマートグラスは全世界で約5万台を超える販売実績を持っている。ただ、国内市場参入当初は顧客に導入を渋られていた時期もあったという。そこから販売台数を伸ばした要因と、産業用スマートグラス市場の今後の展望などを聞いた。 - 「JINS MEME」次世代モデルはセンサーを集約して小型化、着用感とデザイン改善
ジンズは2021年10月6日、まばたきや視線移動などの検知機能を搭載した眼鏡型ウェアラブルデバイス「JINS MEME」の新モデルを同月14日から発売すると発表した。 - KDDIが日本導入を支援するフルHDスマートグラス、5G対応スマホに接続して動画再生
KDDIは「第6回 IoT&5Gソリューション展 秋」で、中国発のスタートアップnreal(エンリアル)が開発してKDDIが国内展開を支援するAR(拡張現実)スマートグラス「NrealLight」の展示などを行った。展示では、NrealLightとUSB接続した5Gスマートフォンを用いて、動画コンテンツをグラス上で再生するデモンストレーションを実施した。 - スマートグラス活用の遠隔作業支援ソリューション、ブイキューブが提供開始
ブイキューブは遠隔拠点間の作業支援システム「V-CUBE コラボレーション」と米リアルウェアのスマートグラスで構築した遠隔作業支援ソリューションを提供開始した。 - スマートグラスで製造現場の働き方改革を、シーイーシーとアイシンAWが実証開始
シーイーシーは2020年1月28日、眼鏡型ウェアラブル端末(スマートグラス)を活用したアプリケーションサービス「EdaGlass(エダグラス)」を提供開始したと発表した。先行してアイシン・エイ・ダブリュの工場で同サービスを活用する実証なども行ったという。