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朝食を食べないと、太りやすく筋肉も減少することを解明:医療技術ニュース
名古屋大学は、朝食を食べないと体重増加と筋肉量低下が生じ、メタボリックシンドローム、ロコモティブシンドローム、サルコペニアの危険性を増大させることを明らかにした。
名古屋大学は2022年3月2日、朝食を食べないと体重増加と筋肉量低下が生じ、メタボリックシンドローム、ロコモティブシンドローム、サルコペニアの危険性を増大させることを明らかにしたと発表した。
今回の研究では、マウスの活動期の最初の4時間に食事をさせないことで、朝食欠食状態を作った。なお、朝食以外のエサは普通食を与えた。
その結果、朝食欠食マウスは、体温や肝臓、脂肪組織での体内時計に異常が生じ、脂肪組織の重量が増えて体重も増加した。また、朝食欠食により、筋肉重量が低下することも分かった。
このことから、朝食欠食が、生活習慣病の前段階であるメタボリックシンドロームや、運動器の障害で移動機能が低下するロコモティブシンドローム、加齢に伴い通常以上の筋肉萎縮が生じるサルコペニアにつながる危険性があることが示唆された。
これまで多くの観察研究から、朝食は食べた方が健康に良いことが報告されているが、遺伝子レベルでの研究は少なかった。同研究グループは、2018年に高脂肪食を与えたラットを用いて、朝食欠食が体重増加をもたらすことを遺伝子レベルで明らかにしていた。
今回の研究により、普通食でも朝食習慣が体内時計の正常化に寄与し、太りにくい体質を作ることが明らかとなった。朝食は、子どもには十分な栄養素を供給し、成人のメタボリックシンドロームを抑え、老年期は筋肉萎縮を抑制する効果が期待できるとしている。
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