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自律歩行ロボットによる検体搬送や夜間見回りの実証実験を実施:医療機器ニュース
川崎重工業と藤田医科大学は、藤田医科大学病院において、アーム付きサービスロボットと屋内位置情報サービス「iPNT-K」を活用した検体搬送業務と夜間病棟見回りの実証実験を実施した。
川崎重工業は2022年2月16日、藤田医科大学と共同で、アーム付きサービスロボットと屋内位置情報サービス「iPNT-K」を活用した実証実験を実施したと発表した。医療従事者の負担軽減、業務効率化に向け、サービスロボットによる検体搬送業務と夜間病棟見回りを行った。
実証実験は、同年2月4日〜15日に藤田医科大学病院において実施。自律走行機能とエレベーター連携機能を備えるアーム付きサービスロボットを活用し、検査室からスタッフステーションまでの検体搬送業務や夜間病棟の見回り代替を検証した。
見回り時には、カメラ機能で患者の状態変化を判断し、異常時にはスタッフステーションに通知する見守り機能も検証した。サービスロボットの位置情報の把握には、川崎重工のiPNT-Kを利用している。
両者によるアーム付きサービスロボットの実証実験は3段階で実施され、今回の実験は2段階目のフェーズ2となる。フェーズ3は同年4月以降に予定しており、最終的に同年度中に藤田医科大学病院へのサービス導入を目指している。
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