ニュース
高圧可変容量形ピストンポンプシリーズに最小サイズを追加:FAニュース
不二越は、高圧可変容量形ピストンポンプ「PZH」に、シリーズ最小サイズとなる「PZH-1B」を追加した。定格圧力35MPaでの連続吐出運転に対応し、高圧の使用条件下でも長寿命で安定して運転する。
不二越は2022年2月1日、高圧可変容量形ピストンポンプ「PZH」に、シリーズ最小サイズとなる「PZH-1B」を追加したと発表した。価格はオープンで、2023年度までに月500台の販売を目指す。
PZHシリーズは、各摺動部の摩擦損失と内部漏れを低減した機構を採用し、省エネ性能を高めている。また、ポンプ吐出圧力脈動を低減するほか、剛性を高めた設計で低騒音化しており、作業環境の改善に寄与する。
新製品のPZH-1Bは、定格圧力35MPaでの連続吐出運転に対応。高圧の使用条件下でも、長寿命で安定して運転する。最高回転数は2000min-1、最大ポンプ容量は16.5cm3/revとなる。
産業機械は、その多くが油圧を動力源とする。PZH-1Bは、小型、高出力化が求められる工作機械や鍛圧機械などの産業機械に適する。
関連記事
- 進む製造機械の「知能化」、学習済みAIを搭載する動きが拡大へ
AI(人工知能)の活用が広がりを見せている。こうした中で、新たな動きとして定着が進んでいるのが、工作機械や射出成形機など、製造機械へのAI機能の組み込みである。2022年はこうした動きがさらに加速し、AIの学習までを機械メーカーが担って出荷する動きが進む見込みだ。 - 進む産業機械のスマートフォン化、標準化とオープン化がカギに
スマート工場化が進む中、工場内の生産機械や設備にも生産情報や設備情報などを活用するために「つながる」ことが求められるようになってきている。こうした環境に合わせる形で、生産機械についても協調領域については「水平分業型」へのシフトが加速する見込みである。 - 工作機械の共通インタフェース「umati」とは何か?
工作機械のスマート化に向けて注目されている通信規格が「umati」である。本連載では「umati」とはどういう規格なのか、技術的にはどういう背景があるのか、どのような活用シーンがあるのかについて、紹介する。第1回となる今回は「umati」とは何かをテーマに概要を取り上げる。 - 工作機械も4.0へ、シェフラーとDMG森精機が描く「マシンツール4.0」
ドイツのインダストリー4.0が大きな注目を集める中、工作機械にもIoTを積極的に活用する動きが出てきている。軸受部品を展開するシェフラーと、工作機械メーカーのDMG森精機は工作機械のインダストリー4.0対応を目指す「マシンツール4.0」プロジェクトを推進している。 - アップルVSサムスン訴訟を終わらせた日本の工作機械の力
知財専門家がアップルとサムスン電子のスマートフォンに関する知財訴訟の内容を振り返り「争う根幹に何があったのか」を探る本連載。最終回となる今回は、最終的な訴訟取り下げの遠因となった「新興国への技術移転」の問題と「なぜ米国で訴訟取り下げを行わなかったのか」という点について解説します。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.