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ローカル5G実証実験施設におけるシステムの導入、構築、運用を支援:製造IT導入事例
日鉄ソリューションズは、オムロンが提供するローカル5Gの実証実験施設において、ローカル5Gシステムの導入、構築、運用支援を実施している。ノキアのローカル5Gソリューション、コアおよび無線機器局の構築、システム運用保守を提供している。
日鉄ソリューションズ(NSSOL)は2022年2月14日、オムロンが提供するローカル5Gの実証実験施設について、ローカル5G(4.8GHz帯)システムの導入、構築、運用支援を行ったと発表した。
実証実験の対象となる施設は、オムロンが運営する「オートメーションセンタ KUSATSU」(滋賀県草津市)である。ここでは、顧客企業が持ち込んだ製造装置と5Gネットワークをオムロンの制御機器で連携させ、実際の生産ラインと同様の環境で実験ができる。製造現場において、高速大容量、低遅延などの特徴を持つ5Gを活用するためのさまざまなテストを実施できる。
同施設においてNSSOLは、ノキアのローカル5Gソリューション「nsraven(エヌエスレイヴン)」の販売と、コアおよび無線機器局の構築、システム運用保守を提供している。
NSSOLでは、ノキアとの提携により、国内でローカル5Gサービスを提供している。今回の実地検証を通じて、NSSOLと同じく「Nokia ローカル5Gテクノロジーパートナーシップ」に参画しているオムロンと協力して、ユーザーのDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する。
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