アート作品の制作にUV硬化インクジェット方式フルカラー3Dプリンタを採用:3Dプリンタニュース
ミマキエンジニアリングは、同社のUV硬化インクジェット方式フルカラー3Dプリンタ「3DUJ-553」で制作されたアート作品が、商業施設「丸の内テラス」内にある会員制プライベートクラブ「OCA TOKYO」で展示されたことを発表した。
ミマキエンジニアリングは2022年2月21日、同社のUV(紫外線)硬化インクジェット方式フルカラー3Dプリンタ「3DUJ-553」で制作されたアート作品が、商業施設「丸の内テラス」(東京都千代田区)内にある会員制プライベートクラブ「OCA TOKYO」で展示されたことを発表した。
OCA TOKYOにあるらせん階段の吹き抜け部につるされたアート作品は、“東京・丸の内を舞台に「日本を再生する」”というコンセプトの下、世界の古代遺跡をモチーフにしたアートピース30点を装飾し、1つの作品として仕上げたものである。
これら30点からなるアートピースは、1000万色以上のフルカラー表現が可能で、複雑な形状やディテールまで精巧に造形可能な3DUJ-553を用いて制作されている。材料は、同社独自開発のカラーインクとクリアインクを使用。制作されたアートピースは半透明で、窓から差し込む太陽光や施設内の照明の光を透過および反射することでさまざまな色に見えるという。
アートピースの制作に3DUJ-553を活用することで、「同じ素材で作られていても、見るたびに情報が更新され、思い込みが変わっていく。見え方は1つである必要はなく、多様な状態を目指した」というアーティストの考えを忠実に再現することができたとしている。
3DUJ-553は、UV硬化インクジェット方式を採用する3Dプリンタで、表現可能色数が1000万色以上のフルカラー造形を実現する。最大造形サイズは508×508×305mmで、最小積層ピッチは20μmである。対応3Dデータ形式は、STL、OBJ、VRML、PLY、3MFで、専用のレイアウトソフトウェア「Mimaki 3D Link」が用意されている。装置本体の外形寸法は2250×1500×1550mmで、重量は600kg。販売価格(税込み)は1958万円となる。
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