ニュース
商品欠品と過剰在庫の抑制のため、経営判断支援ソリューションを導入:製造IT導入事例
ジンズは、商品欠品の抑制や過剰在庫による廃棄削減のため、アクセンチュアの経営判断支援ソリューション「AI Powered Management Cockpit」の本格運用を開始した。
眼鏡チェーン大手のジンズは2022年2月7日、商品欠品の抑制や過剰在庫による廃棄削減のため、アクセンチュアの経営判断支援ソリューション「AI Powered Management Cockpit」の本格運用を開始した。
ジンズは小ロットで、バリエーションに富む商品を展開している。それぞれに最適なメガネを提案できるというメリットがある一方で、需要予測が難しいという課題があった。これまで担当者の知見や経験を体系化することでこの課題に対応してきたが、欠品や過剰在庫の発生を完全に防ぐことは難しかった。
こうした背景を踏まえ、グローバルで統一したPSI(生産、販売、在庫)計画の策定を進めるため、2020年から需給コントロール改革に着手。その一環として今回、AI Powered Management Cockpitを導入した。
同ソリューションは、管理指標に対する進捗状況の一覧表示や、未達見込みの場合のアラート発出、AI(人工知能)による対策の複数提示などの機能を有する。
ジンズでは、約1年にわたり、同ソリューションによるPDCAサイクルの高度化試験を実施。その結果、欠品による販売ロス(売り逃し)を2019年比で約65%削減、破棄ロスを同約10%削減できた。この結果を踏まえてカスタマイズし、AIと人の経験則を融合させた独自システムとして、本格運用を開始することとなった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「JINS MEME」次世代モデルはセンサーを集約して小型化、着用感とデザイン改善
ジンズは2021年10月6日、まばたきや視線移動などの検知機能を搭載した眼鏡型ウェアラブルデバイス「JINS MEME」の新モデルを同月14日から発売すると発表した。 - JINSがサングラスにバイオプラスチック素材を採用、新構造で分解・分別も容易に
ジンズは、サングラスブランド「JINS&SUN」において“同社初”となるフレーム部にバイオプラスチック素材を使用した新シリーズ「CLASSIC」の販売を開始した。従来のアセテート素材よりも微生物による生分解度が高いバイオプラスチック「M49」を採用。「木組み」から着想を得た丁番フロント構造によって、単一素材に分解・分別できる。 - 「先制医療」実現目指し、JINSとオムロンヘルスケアが共同プロジェクト
JINSブランドを展開するジェイアイエヌと、体組織計などを製造するオムロンヘルスケアがジェイアイエヌのウェアラブルデバイス「JINS MEME」をベースにした、「先制医療」実現を目指した取り組みを開始する。 - モビリティでリアルタイム情報収集を実現、AI活用でさらに強力なツールに
製造業でも多くの関心が寄せられている「DX」。前回連載の「製造業に必要なDX戦略とは」では、製造業におけるDXへの取り組み方を3つ例に挙げて解説した。本連載では、DX基盤を構築したその先で、具体的に「何が実現できるのか」を紹介する。 - 製造業のDXを支援する組織を設立、コンサルティングサービスを提供
パーソルプロセス&テクノロジーは、製造業のDXを支援する組織を設立し、コンサルティングサービスの提供を開始した。