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キーエンス製PLCをIoT化してリモート制御する、新しい開発手順書を公開:製造業IoT
ソラコムは、キーエンスのPLC「KV-8000」シリーズをIoT化してリモート制御する手順を記載した「IoT DIYレシピ」を公開した。同レシピにより、セルラー通信でプライベート接続し、管理ソフトを用いてCPUユニットを遠隔制御できるようになる。
ソラコムは2022年1月27日、キーエンスのPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラー)「KV-8000」シリーズをIoT(モノのインターネット)化してリモート制御する手順を記載した「IoT DIYレシピ」を公開した。
IoT DIYレシピは、ソラコムが無料公開しているIoTの開発手順書だ。Raspberry PiやArduino互換デバイスなど向けに、これまで50種類以上のレシピを公開している。
今回、PCを用いてKV-8000シリーズにアクセスし、リモート制御するIoTレシピを新たに公開した。ソラコムのプラットフォームにLTEルーターを介したセルラー通信でプライベート接続し、管理ソフト「KV STUDIO」を用いてKV-8000シリーズのCPUユニットを遠隔制御できる。
セルラー通信を用いるため、現地で固定回線を設ける必要がない。また、プライベートネットワークを介してアクセスすることから、インターネットからの不正アクセスの危険性がない。
リモートメンテナンスにより、現地に出向いてのPLC保守作業が不要となるため、顧客対応の迅速化や対応工数、費用の削減に寄与する。
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