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デンソーがフューエルポンプモジュール事業を愛三工業に譲渡:製造マネジメントニュース
デンソーは、フューエルポンプモジュールの開発、生産、販売の一連事業を、愛三工業へ譲渡する事業譲渡契約を締結した。パワートレイン領域の重複分野において、競争力の強化を目指す。
デンソーは2022年1月17日、フューエルポンプモジュールの開発、生産、販売の一連事業を、愛三工業へ譲渡することを発表した。同日に事業譲渡契約を締結し、譲渡の実行は同年8月1日を予定する。
両社は2019年5月から、パワートレイン領域の重複分野における競争力強化を目的とし、パワートレイン事業の一部譲渡などについて検討してきた。両社で議論を重ねた結果、フューエルポンプモジュール事業をデンソーから愛三工業へ譲渡することを決定した。これに伴い愛三工業は、KYOSAN DENSO MANUFACTURING KENTUCKYの全持分を取得する。
なお、将来の成長領域における相互連携の強化に向けて、デンソーの愛三工業に対する出資比率の引き上げも検討していたが、今回は見送ることとなった。
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