クルマの適正な価格とは? 上がって当然か、上げない努力があるべきか
新車が出るたびに必ず話題になるのが、価格です。体感ですが、「これはお得だ!」という声よりは、「高くなった」という声の方が目立ちます。
例えば、先日の「東京オートサロン2022」では日産自動車が「フェアレディZ」の新モデルの日本仕様を公開しました。併せて、2022年6月下旬に発売する240台限定の特別仕様車「Proto Spec」の価格も公開しました。税込み希望小売価格が696万6300円です。ある自動車雑誌は、新型フェアレディZの標準仕様が500万円台後半になるのではないかと推測した上で「約700万円は高い」と嘆いていました。
フェアレディZのベースグレードの税込み価格は2010年に364万3500円、2015年に383万1840円、2017年に390万7440円といったように、仕様向上や一部改良のたびに少しずつ上昇してきました。「ぎりぎり300万円台だったベースグレードの価格が500万円台後半になるとしたら、値上がりしすぎなのではないか。これほど高額になる要因は何だ?」という論調でした。
「クルマが高くなった」の後ろには、さまざまなニュアンスが含まれます。高くなったけれども内容を考えると妥当であるという見方もあれば、値上げに見合わない進化で割高だという批判もあります。もしくは「○○○万円だから高い」と値段だけを見た意見かもしれません。
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