ノア/ヴォクシーが全面改良、OTAや遠隔駐車、二輪検知の自動ブレーキを搭載:安全システム(2/2 ページ)
トヨタ自動車は2022年1月13日、「ノア」「ヴォクシー」をフルモデルチェンジして発売したと発表した。TNGA(Toyota New Global Architecture)の「GA-C」プラットフォームを採用し、車高の高さを感じさせない上質な乗り心地と優れた操縦安定性を実現した。また、パッケージングと使い勝手の良さを深化させるとともに、先進装備を採用して商品力を高めた。
高度運転支援技術「トヨタチームメイト」も設定する。自動車専用道路で時速40km以下の渋滞時、レーダークルーズコントロールとレーントレーシングアラートが作動中で、ドライバーが前を向いているなどの条件が満たされると、ドライバーの認知、判断、操作を支援する「アドバンストドライブ」が利用できる。同機能が作動すると、ドライバーはステアリングから手を離すことができる。
駐車時の運転操作を支援する「アドバンストパーク」も採用した。並列駐車では、従来と同様のバック駐車だけでなく前向き駐車にも対応し、出庫時の操作支援も行う。ハイブリッドモデルでは、スマートキーを携帯している場合にスマートフォンの専用アプリから遠隔操作で駐車と出庫が可能だ。乗り降りしにくい場所での駐車をサポートする。
新型ノア/ヴォクシーは、ソフトウェアアップデートにも対応している。無線ネットワークによるアップデート(OTA:Over-The-Air)もしくは販売店での有線接続により、購入後の車両にも新たな機能を追加したり、性能を向上したりすることができる。最新の運転支援機能へのアップデートも可能だ。
HEVは全ての電動モジュールを刷新
ハイブリッドシステムは、全ての電動モジュールを刷新したという。モーターとバッテリーの高出力化と、システムの高効率化により、心地よい加速と優れた燃費性能を両立。燃費は従来モデルから23%向上し、WLTCモード燃費で23.4km/l(リットル)となった。
ハイブリッドトランスアクスルは、モーターの出力を従来型から16%向上するとともに、モーターの小型化とギアの最適化により、15%の小型軽量化を達成している。また、新開発の超低粘度オイルを採用した。バッテリーは新開発のリチウムイオン電池セルによって出力を15%向上。アセンブリ構造の刷新により、従来比30%の小型化を実現した。パワーコントロールユニットは、従来比29%減の損失低減を達成した。損失低減と高出力を両立した新開発のパワー半導体を採用している。制御の高応答化による静粛性向上も図った。
4WDのハイブリッドモデル向けリアトランスアクスルは、PMモーターの採用によって出力を「プリウス」の現行モデルと比べて5.6倍に高めた。小型2軸構造によって搭載性を高めるとともに、新たな制御によって安定した旋回性能を実現する。
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