造形速度を従来比最大40%高速化した最新SLA方式3Dプリンタ:3Dプリンタニュース
Formlabsは、従来機種と比較して造形スピードを最大40%高速化したLFS技術搭載の光造形(SLA)方式3Dプリンタの新製品「Form 3+」および「Form 3B+」の販売開始を発表した。併せて、造形物を簡単に取り外せる「ビルドプラットフォーム2」、新材料「ESD(静電気放電)レジン」の提供も行う。
Formlabsは2022年1月5日、従来機種と比較して造形スピードを最大40%高速化したLFS(Low Force Stereolithography)技術搭載の光造形(SLA)方式3Dプリンタの新製品「Form 3+」および「Form 3B+」(歯科/医療用モデル)の販売開始を発表した。
両製品は、従来機種「Form 3」「Form 3B」と比べて、LPU(Laser Processing Unit/レーザーとミラーを独自に設計、融合させたシステム)の再設計による安定性向上、温度管理機能の向上による予熱時間の短縮、LPU筐体とビルドプラットフォーム間の位置調整による初期層の造形パフォーマンス向上など、ハードウェア面でのブラッシュアップが図られている。
同時に、ソフトウェアアップデートにより、レーザー出力を従来の120mWから180mWに高出力化(注1)するとともに、ガルバノメーターと他の光学モジュールの動作を高速化したことで、従来比で最大40%の造形スピードの向上を実現する。
※注1:従来機種ではハードウェア上のレーザー出力値250mWをソフトウェアによって制御し、120mWで稼働させていたが、新機種では新たなソフトウェア制御によって180mWでの稼働を実現している。
また、Form 3+/Form 3B+の販売に併せて、造形物をビルドプラットフォームから簡単に取り外すことができる「ビルドプラットフォーム2」の提供も開始する。ビルドプラットフォーム2の両端にあるハンドルを操作して造形物との接着面を湾曲させて造形物を取り外す「Quick Release Technology」の採用によって、ヘラ状のリムーバルツールなどを用いることなく一瞬で造形物を取り外せる。
さらに、同社は、今回発表の新製品2機種および従来のForm 3シリーズで使用可能な「ESD(静電気放電)レジン」を電気電子部品生産現場向けに販売開始する。
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