スライドリンクでプレゼン資料の中を自由に動き回る:技術者のための資料作成とプレゼン講座(6)(2/3 ページ)
どんなに素晴らしい内容の発表でも、それが読み手や聞き手にうまく伝わらなければ意味がない。本連載では、技術者の皆さんを対象に、相手に伝わる発表内容の構成や資料の表現方法などについて伝授する。第6回は、プレゼンを聞く人のレベルや要望に合わせてプレゼン資料の中を自由に移動できるようにするテクニックを紹介する。
レベル2:スライドのズームリンク
レベル1のスライド移動でも、各スライドに[画面切り替え]を設定すれば、それなりにスライドの移動を彩ることができます。レベル1はスライドへの移動ですので、リンク先のスライドの画面切り替え効果のみの設定になります。ですから、スライドの「連続性」は少しだけ失われます。
レベル2のスライド移動は、もう少し連続性を強調したものになります。
読者の皆さまは「Prezi」というプレゼンツールをご存じでしょうか。TEDでもたま〜に使っている人を見掛けます。Preziが出始めたころは、筆者もサブスクリプションで使っていました。PowerPointとはひと味違った表現を持つツールです。詳細な情報まで書き込んだ大きなキャンパスを、カメラがズームしたり、パンしたりしながらストーリーを描きます。以下のリンクでPreziの表現方法を体験してみてください。
カメラのパンやズームがかなり激しいので、酔ってしまうかもしれません。技術者のプレゼンとしてはかなり派手ですね。ここで紹介する方法は、Preziほど派手ではなく、技術者のプレゼンとして普段使いしやすいものです。
Preziほど派手ではありませんが、PowerPointでもズーム効果のあるスライド移動を表現できます。こんなプレゼン資料ができます(図4)。
以下のファイルをダウンロードして内容を確かめながらお読みください。
20枚程度のスライド枚数であれば、全てのスライドをサムネイル的に配置すれば、どのスライドにも自由に移動できます。
最近のPowerPointでは、さらに簡単にズームリンクを設定できます。
[挿入]から[ズーム]−[サマリーズーム]を選択すると図6のようなダイアログが現れます。
スライドをセクションで分割しておくと、セクションごとに飛べるスライドを自動的に作成してくれます。しかも、戻るためのボタンも必要ありません。
サマリーズームを使って作成したスライドを以下にアップしておきます。
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