ニュース
新工場を建設してシート製品の加工工程を集約、生産能力増強へ:工場ニュース
萩原工業は、岡山県笠岡市にシート製品の新たな生産拠点となる新工場を建設する。コーティングおよび裁断、溶着などの加工工程を新工場に集約し、現在の3拠点から2拠点体制へと移行する。これにより生産効率化と生産能力の増強を図る。
萩原工業は2021年12月20日、岡山県笠岡市に、シート製品の新たな生産拠点となる新工場を建設すると発表した。2022年3月に着工、2024年5月の稼働開始を予定している。
同社は現在、主力とするシート製品を工程別に3拠点に分けて生産している。今回新設する工場に、コーティングおよび裁断、溶着などの加工工程を集約し、2拠点体制に移行する。
2拠点体制とすることで、生産の効率化と生産能力の増強を図る。また、加工工程の強化によって、顧客の多様なニーズに対応する付加価値の高い製品を生産し、収益性を向上する。
新工場の敷地面積は約11万4472m2、延床面積は約2万3000m2で、投資額は約66億円となる(支払い済みの土地購入代金を除く)。省エネ機器を導入してCO2排出量を低減し、作業環境の改善を通じて働きやすい職場づくりを進めていく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- スマート工場は“分断”が課題、カギは「データ取得」を前提としたツールの充実
工場のスマート化への取り組みは2020年も広がりを見せているが、成果を生み出せているところはまだまだ少ない状況だ。その中で、先行企業と停滞企業の“分断”が進んでいる。新型コロナウイルス感染症(COVID−19)対応なども含めて2021年もスマート工場化への取り組みは加速する見込みだが、この“分断”を解消するような動きが広がる見込みだ。 - スマートファクトリー化がなぜこれほど難しいのか、その整理の第一歩
インダストリー4.0やスマートファクトリー化が注目されてから既に5年以上が経過しています。積極的な取り組みを進める製造業がさまざまな実績を残していっているのにかかわらず、取り組みの意欲がすっかり下がってしまった企業も多く存在し2極化が進んでいるように感じています。そこであらためてスマートファクトリーについての考え方を整理し、分かりやすく紹介する。 - エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確に
IoTやAIを活用したスマートファクトリー化への取り組みは広がりを見せている。ただ、スマート工場化の最初の一歩である「見える化」や、製造ラインの部分的な効率化に貢献する「部分最適」にとどまっており、「自律的に最適化した工場」などの実現はまだまだ遠い状況である。特にその前提となる「工場全体のつながる化」へのハードルは高く「道筋が見えない」と懸念する声も多い。そうした中で、2020年はようやく方向性が見えてきそうだ。キーワードは「下は強く、上は緩く結ぶ」である。 - 工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。 - 見えてきたスマート工場化の正解例、少しだけ(そもそも編)
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説します。第28回となる今回は、スマート工場化において見えてきた正解例について前提となる話を少しだけまとめてみます。 - いまさら聞けない「マスカスタマイゼーション」
IoT(モノのインターネット)活用などで実現するスマートファクトリーの理想像とされる「マスカスタマイゼーション」。このマスカスタマイゼーションとは何かを5分で分かるように簡単に分かりやすく解説します。