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300mm半導体工場をテキサス州に建設、2022年に建設開始:工場ニュース
Texas Instrumentsは、米国テキサス州シャーマンに、2022年より300mm半導体工場を建設する。シャーマンには最大4工場を建設する可能性があり、特に産業用と車載用市場で見込まれる半導体事業の継続的な成長に対応する。
Texas Instruments(TI)は2021年11月17日、米国テキサス州シャーマンに、300mm半導体工場を建設すると発表した。シャーマンに最大4工場を建設する可能性があり、特に産業用と車載用市場で見込まれる半導体事業の継続的な成長に対応する。
第一と第二工場の建設は2022年に開始予定。新しい第一工場での生産開始は、2025年を見込んでいる。
同社は、アナログ製品と組み込みプロセッシング製品向けの300mm工場建設により、製造とテクノロジーでの競争上の優位を強化する。最大4工場建設への総投資額は約300億米ドル(約3兆4000億円)に達するとされ、3000人の直接雇用を支える。
新しい工場は、同州ダラスの「DMOS6」、同州リチャードソンの「RFAB1」と2022年下半期に生産開始予定の「RFAB2」を含めた既存の300mm工場を補完するものとなる。また、同社が最近獲得したユタ州リーハイの「LFAB」は、2023年早々の生産開始を予定している。
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