IBMとセンシンロボティクスが業務提携、保全業務の効率化を目指す:製造マネジメントニュース
日本IBMは2021年11月24日、ロボティクスとAI(人工知能)技術で設備点検や現場管理の課題を解決するセンシンロボティクスと、高度な保全業務ソリューションの開発に向けた業務提携を締結すると発表した。両社の知見を活用することで、保全業務ソリューションのデジタル化による最適化と効率化を推進する。
日本IBMは2021年11月24日、ロボティクスとAI(人工知能)技術で設備点検や現場管理の課題を解決するセンシンロボティクスと、高度な保全業務ソリューションの開発に向けた業務提携を締結すると発表した。両社の知見を活用することで、保全業務ソリューションのデジタル化による最適化と効率化を推進する。
センシンロボティクスは主に産業用ドローンとAI技術を活用して、プラントや鉄塔などのインフラ設備などの点検業務を自動化、高度化するソリューションを提供する企業である。
業務提携を通じて両社はまず、ドローンをはじめとしたロボットによるデータ取得から管理、分析まで一貫した業務自動化を実現するセンシンロボティクスのプラットフォーム「SENSYN CORE」と、日本IBMの設備保全統合管理システム「IBM Maximo Application Suite」や「IBM Environmental Intelligence Suite」の連携を検証する作業に着手する。
ソリューション連携によって、人力では状況確認が難しい高所や狭所においても、網羅的かつ高精度な画像や動画データをドローンなどのロボットで取得し、設備管理情報と統合することで後工程のワークフローへの移行業務を自動化できると見込む。今後、保全現場での安全性を担保しながら、作業の効率化を推進できる高度なソリューションを開発していく計画だ。
今後両社は、互いの保全業務のスキルや知見を生かし、ドローンなどロボットによる対象設備の異常検知、地理空間分析を用いた災害被害状況の可視化、異常箇所や可視化から得られた洞察に基づいた保全作業の管理など、保全業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)をさらに加速させるソリューションを提供するとしている。
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