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万が一の不具合があっても遠隔から再起動できる「リモートエッジコンピュータ」:組み込み開発ニュース
ハギワラソリューションズは、「第12回 Japan IT Week 秋」において「リモートエッジコンピュータ」を展示した。2022年内の発売に向けて開発を進めているところだ。
ハギワラソリューションズは、「第12回 Japan IT Week 秋」(2021年10月27〜29日、幕張メッセ)において「リモートエッジコンピュータ」を展示した。2022年内の発売に向けて開発を進めているところだ。
リモートエッジコンピュータは、インテル製CPUとWindows OSで構成される一般的な組み込みコンピュータについて、動作の冗長性を高めるための仕組みを取り入れたものだ。「組み込みコンピュータで万が一にも不具合が出てしまうと、その再起動を行うために現場に人員を送らなければならなくなる。ブルースクリーンが出るような致命的な不具合であれ、それよりも軽微な不具合であれ、リモートで対処するための仕組みへのニーズは高い」(ハギワラソリューションズの説明員)という。
動作の冗長性を高める仕組みとしては、インテル製CPUとWindows OSのシステムとは別途、Armマイコンを用いた制御システムを組み込んでいる。この制御システムとネットワーク接続したPCなどの端末から、リモートでの電源のオンオフやUSB接続しているデバイスの挿抜(再認識)などを行うことができる。この他、組み込みコンピュータ本体の稼働状態のモニタリング、あらかじめ設定したスケジュールでの起動や電源オフなども可能だという。
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