Fordが高機能予測型ヘッドライト開発にAnsysの光学シミュレーションを活用:CAEニュース
Ansysは、Ford Motor(フォード)が高機能予測型ヘッドライトの開発に、自動車ヘッドライト開発向け光学シミュレーションソリューション「Ansys AVxcelerate Headlamp」を採用したことを発表した。
Ansys(アンシス)は2021年10月20日(米国時間)、Ford Motor(フォード)が高機能予測型ヘッドライトの開発に、自動車ヘッドライト開発向け光学シミュレーションソリューション「Ansys AVxcelerate Headlamp」(以下、AVxcelerate Headlamp)を採用したことを発表した。
フォードは、夜間走行時の視界を改善するため、リアルタイムの位置データを用いて、次に来るカーブの方向を直接照らすことができる新しい高機能予測型ヘッドライトシステムの開発を進めている。
通常、ヘッドライトの開発では物理的なプロトタイプを製作し、夜間での実走行試験を繰り返し行って、性能を十分に満たしているかどうかを検証する必要があるため、その開発には多大な時間とコストを要する。
また、近年では先進運転支援システム(ADAS)や自動運転技術の進展によって、自動車の機能性が飛躍的に高まると同時に、これまでにない多様な運転シナリオを考慮しなければならず、ヘッドライト開発における物理試験と検証のプロセスは、より一層複雑化している。
そこで、フォードはコストと時間を要する物理的なプロトタイプ製作と夜間での実走行試験を軽減するために、仮想運転環境上でのリアルタイム光学シミュレーションを実現するアンシスのAVxcelerate Headlampを活用。これにより、仮想的にヘッドライトの性能を検証、最適化できるようになり、時間のかかるプロトタイプ製作やコストのかかる夜間での実走行試験の大幅な削減につなげられる。
また、AVxcelerate Headlampの導入によって、フォードのエンジニアはヘッドライトの物理的なプロトタイプが完成する前に、シミュレーションから得た知見を製品設計に生かせるようになり、高機能予測型ヘッドライト開発を加速させているという。
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