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プレゼン資料の中に3Dモデルを取り込み“カタチ”を正しく伝える技術者のための資料作成とプレゼン講座(4)(3/4 ページ)

どんなに素晴らしい内容の発表でも、それが読み手や聞き手にうまく伝わらなければ意味がない。本連載では、技術者の皆さんを対象に、相手に伝わる発表内容の構成や資料の表現方法などについて伝授する。第4回は、プレゼン資料の中で部品や製品の形状情報をどのように表現するかをテーマに解説する。

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3Dモデルをプレゼンの中で使う

 3D CADで作成した形状は大体の場合、JPG形式やPNG形式で書き出すことができます。もし、できなければ、スクリーンキャプチャーを使います。それをプレゼン資料にペタリと貼り付ければ「静止画」としての形状情報をプレゼン資料に取り込むことができます。

 複数枚のアイソメ図を使えば、これでも十分に形状を正しく伝える(認識させる)ことが可能です。ただ、3D CADでアイソメ図を作ったのであれば、3Dモデルがありますので、これを有効活用しましょう。

 マイクロソフト「Office」のプレゼンソフト「PowerPoint」の最新版であれば、3Dモデルをそのまま挿入できます。3Dモデルの形式(フォーマット)はいろいろありますが、PowerPointで挿入できるモデル形式は以下の通りです。

  • Filmbox形式(*.fbx)
  • Object形式(*.obj)
  • 3D Manufacturing形式(*.3mf)
  • ポリゴン形式(*.ply)
  • StereoLithography形式(*.stl)
  • バイナリ GL Transmission形式(*.glb)

 今回は、Fusion 360で作成したモデルをObject形式でエクスポートし(書き出し)ました。出力できる形式はCADによりさまざまです。Fusion 360からエクスポートしたファイル(*.obj)は以下よりダウンロードできます(※注2)。

注2:以下のリンク上で、マウス右クリックでショートカットメニューを表示し、[名前を付けてリンク先を保存...]で「bracket.obj」をダウンロードしてください。

 PowerPointの[挿入]タブの[3Dモデル]→[このデバイス...]で書き出した3Dモデルのファイルを指定します。

 ブラケットの3Dモデルを挿入したPowerPointファイルも、以下よりダウンロードできるようにしておきました。

 PowerPointの編集画面で、3Dモデルの回転ができます。ただし、このモデルの回転は「スライドショー」ではインタラクティブには行えません。ここが少し残念なところです。スライドショーでは、3Dモデルを好みの角度に回転させて、それが静止画として表示されます。

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