新車のCMで「Google搭載」が売り文句になった
「Google(グーグル)搭載」と新車のCMがいうので、いつもつい気になって見てしまいます。それは、Volvo(ボルボ)の「XC60」のテレビCMです。「あなたのスマートフォンみたいに便利で賢い」「やりたいことをOK、Googleと話しかけるだけ」とCMはうたいます。CMではクルマの全体像は最後にようやく映る程度で、それ以外はまるでスマートフォンのCMのように機能を紹介しています。
「音楽をかけて」「シートヒーターをオンにして」といった音声認識機能はGoogle、もちろんナビゲーションもGoogleマップです。アプリストアのGoogle Playも車内から利用可能で、音楽やポッドキャストも車内で利用できます。当然のことながら、クルマから自宅にあるスマートホーム機器を遠隔操作することも可能です。
これらの機能は、インフォテインメントシステムにスマートフォンを接続して利用する「Android Auto」ではなく、車両を対象とした「Google搭載デジタルサービス」を契約することで使うことができます。
これは、かつて自動車メーカーが恐れていた形なのではないか、というのが第一印象でした。恐れていたという表現は大げさかもしれませんが、「そうならないように」と長年考えてきた形にかなり近いのではないでしょうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ≫過去の編集後記
- トヨタがSDL対応のディスプレイオーディオを標準装備に、ナビアプリはLINE
トヨタ自動車は2019年9月17日、東京都内で会見を開き、「カローラ」のセダンタイプとワゴンタイプを全面改良して、販売を開始したと発表した。セダンタイプは「カローラ」、ワゴンタイプは「カローラツーリング」に車名が変わる。 - トヨタのカーナビからLINEを送れる、オープンソースのSDL対応カーナビを日本投入
トヨタ自動車とLINEは2018年10月15日、千葉市内で記者説明会を開き、LINEの各種サービスに対応したディーラー装着用車載情報機器(カーナビ)を同年12月から日本で発売すると発表した。ライン装着用では2019年夏以降、一部改良などの機会にさまざまな車種でSDL対応カーナビを設定する。 - 車両1台で2万円のコスト削減、パナソニックの仮想化活用Androidコックピット
パナソニックは、消費者向けエレクトロニクス展示会「CES 2019」(2019年1月8〜11日、米国ネバダ州ラスベガス)において、1つのSoC(System on Chip)でメーターやセンターコンソールのディスプレイ、サラウンドビュー、リアシート向けのエンターテインメントを動作させるコックピットドメイン制御プラットフォーム「SPYDR 2.0」を発表した。 - クルマの操作に関する音声認識は自前で、だからこそ「ハーイ、メルセデス」
メルセデス・ベンツ日本は2018年10月18日、東京都内で会見を開き、コンパクトカー「Aクラス」の新モデルを発表した。音声認識機能を充実させた新開発のインフォテインメントシステム「MBUX(メルセデスベンツユーザーエクスペリエンス)」を初めて採用したモデルとなる。 - ジュネーブを席巻した「CarPlay」は自動車業界に何をもたらすのか
アップルの「CarPlay」が初披露された「ジュネーブモーターショー2014」は、自動車業界のみならず、世界中のIT関係者の注目をも集めるイベントとなった。本記事では、同ショーで、メルセデス・ベンツ、フェラーリ、ボルボが展示したCarPlay対応車載器を紹介するとともに、CarPlayが今後の自動車業界に何をもたらすのか考えてみたい。