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三菱電機の検査不正発覚が示す、工場スマート化の副次効果モノづくり総合版メルマガ 編集後記

検査不正を見つけることを目標にするよりも、工場スマート化の副次効果としてこれまでのさまざまな問題を洗い出して改善する、という方が前向きな気がします。

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 この記事は、2021年9月24日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


三菱電機の検査不正発覚が示す、工場スマート化の副次効果

 9月後半のシルバーウイークに入り、首都圏周辺はそろそろ秋本番といった気候になってきました。そして10月は休日が一切ない1カ月間ということで、東京オリンピックなどさまざまなイベントがあった夏も終わろうとしています。

 この夏、激震に揺れたのが三菱電機です。2021年6月末に、長崎製作所(長崎県時津町)が製造する鉄道車両用空調装置の一部で不適切検査が発覚したのですが、この不適切検査が35年間にわたって見過ごされてきたこと、2018年9月に発覚した子会社のトーカンによる不適切検査から2019年8月に実施を発表した「品質保証体制の再点検(全社再点検)」をすり抜けていたこと、既に一部報道が出ていたにもかかわらず6月29日に開催された株主総会で事態の説明を行わなかったことなど、さまざまな問題が積み重なり大きな批判を受けました。そして7月2日に行った調査結果を説明する会見で、当時社長の杉山武史氏が引責辞任を発表する事態にまで発展します。

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