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GR86と新型BRZでさらなる盛り上がり、ワンメイクの「86/BRZレース」とはモータースポーツ超入門(9)(3/3 ページ)

トヨタ自動車とスバルが共同開発した小型FR(後輪駆動)スポーツカー、トヨタ自動車の「86」とスバルの「BRZ」を使った参加型モータースポーツが「トヨタガズーレーシング86/BRZレース」だ。

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【タイヤ・ホイール】

 使用できるタイヤサイズは205/55R16、ホイールサイズは16インチ/7.0JJ、インセット48mmと規定されている。タイヤ銘柄はクラスごとにメーカーが指定されており、プロフェッショナルクラスは住友ゴム工業、ネクセンタイヤ、ブリヂストンの3社。クラブマンクラスは住友ゴム、ブリヂストン、横浜ゴムとなっている。

 タイヤについてはメーカー間の開発競争が展開されている。以前は毎戦のように新製品が投入されるなど、国内最高峰のGTレース「スーパーGT」のようなタイヤウォーズが勃発していたこともある。


草レースの雰囲気が漂うのも86/BRZレースの特徴だ(クリックして拡大) 出典:トヨタガズーレーシング

 このように改造範囲は限られる86/BRZレースだが、ドライバーを守る安全装備は装着が義務付けされる。4点式以上のシートベルト、ロールゲージ、けん引用穴あきブラケットは全車必須装備となっている。

 2013年のシリーズ開始以来、2021年で9年を迎えた86/BRZレース。10年目の節目を目前にして、新たな歴史が始まろうとしている。それが新型車の登場だ。トヨタは86の後継車としてトヨタガズーレーシング(TGR)が「GR86」を投入する。GRスープラ、GRヤリスに続くTGRが展開するGRモデルの第3弾で、国内では2021年秋の発売を予定している。スバルは2代目となる新型BRZを2021年7月末に発表した。両モデルとも初代と同様にスバルが生産を担当する。

 86/BRZレースでも遅かれ早かれニューマシンが登場することになる。ベース車両となるGR86、新型BRZはエンジン排気量を2l(リットル)から2.4lに拡大し、ボディー剛性を高めるなど、スポーツカーとしての基本性能である動力性能や操縦安定性を大幅に向上させている。来シーズン以降、車両性能の進化とともに、日本の参加型レースをけん引する86/BRZレースもまた新たなステージへと突入することになる。


今シーズンの第3戦オートポリスではワンメイクレース仕様のGR86(コンセプトカー)が展示された(クリックして拡大) 出典:トヨタガズーレーシング

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