シニア社員が「正直いや」なのは「自分の経験則が通じない」こと:キャリアニュース(2/2 ページ)
サイボウズ チームワーク総研が「シニア社員の職場との関わり」についての調査結果を発表した。回答者の76%が、職場の人に「気軽に話しかけてほしい」と考えており、「正直いや」な状況として、51%が「自分の経験則が通じない」ことを挙げた。
正直いやなシチュエーションは「自分の経験則が通じない」
続いて、職場で起こり得る状況について、「正直いやだ」と思うか「問題ない」かを尋ねた。その結果、「正直いやだ」が最も多かったのは、「自分の経験則が通じない」(51.4%)だった。次が「自分より下位、後輩が敬語で接しない」(45.6%)、「若者チーム(30代以下のみ)への参加」(39.6%)となっている。
「問題ない」の割合が高かったのは、「従来のビジネスプロセスの変更」(70.6%)や「ペーパーレス化」(80.4%)といったビジネスの環境変化に関することや、「自分の上司が年下」(79.2%)のように、上司や部下の年齢についての項目は、7〜8割を占めた。
「正直いやだ」のトップとなった「自分の経験則が通じない」について、「いやな気持ちが減るためには、周囲からのどんな働きかけや工夫があると良いか」を自由に回答してもらい、テキストマイニングツールで分析した。その結果、「時代の変化だから仕方がない」「諦める」といったコメントがある一方で、「相互理解や話し合いが必要」「聞く耳をもってほしい」などコミュニケーション面での対応を求める声も多かった。他には、自身が「新たに学ぶ」「挑戦する」「経験を生かせる業務や部署へ」といった声が寄せられている。
現在の職場や仕事への気持ちについても尋ねた。68.1%が「仕事へのやる気がある」と回答。「仕事へのやる気がない」は31.9%だった。
「仕事へのやる気」を「周囲との関わり」で見ると、「仕事へのやる気がある」人は、「職場でコミュニケーションがとれている実感がある」「職場全体の使命への共感がある」「職場で自分の役割が明確だという実感がある」「職場で役に立っている実感がある」といった項目の回答割合が高くなっている。
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