複数のIoTセンサーとデータ可視化サービスを容易に連携するサービス:製造業IoT
クラウド間相互接続サービスを展開するIoT-EXは2021年8月11日、多種多様なIoT(モノのインターネット)センサーから収集した情報を複数のデータ可視化サービスと簡単に接続できる「事業者向けIoTデータ可視化サービス」の提供開始を発表した。
クラウド間相互接続サービスを展開するIoT-EXは2021年8月11日、多種多様なIoT(モノのインターネット)センサーから収集した情報を複数のデータ可視化サービスと簡単に接続できる「事業者向けIoTデータ可視化サービス」の提供開始を発表した。
一般的に、IoTセンサーで取得したデータは何らかの回線を経由してクラウドサーバへと集められて、必要に応じてデータの蓄積、分析、可視化を行うことになる。その過程では、サーバなどIoTサービスのインフラ構築や、多種多様なIoTセンサーへの対応が必要になる。しかし、各種センサーのプロトコルや接続手順、データフォーマットはそれぞれ異なるため、アプリケーションの対応ロジックを個別開発しなければならず、導入に時間や経済的コストがかかると言う課題があった。
事業者向けIoTデータ可視化サービスはこれらの労力を省くものである。各センサーに対応するためのロジックを共通部分と個別対応部分に分離して、接続方式(プロトコルや手順、データフォーマット)については、設定ファイルの作成だけで対応できるようにした。これによってアプリケーション側でカスタマイズ対応する手間を省く。利用者はIoT端末の電源を入れて、同サービスと各種データ可視化サービスを連携するだけでデータ分析を行える。これによって、IoTシステムの導入にかかる時間やコストを大幅に短縮することが可能になった。
Pull型とPush型の2種類のWeb APIを提供しているため、各社のデータ可視化サービスとの連携も容易に行える。受け渡しデータフォーマットの個別要望にも対応しており、データ可視化サービス側でのカスタマイズは不要である。
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