従業員体験を可視化し、自社の強みや職場の課題を把握するシステムを構築:製造IT導入事例
日本IBMが導入を支援する、クアルトリクスの従業員エクスペリエンス改善ツール「Qualtrics EmployeeXM」が、豊田合成の「従業員エンゲージメントシステム」に採用された。
日本IBMは2021年8月5日、同社が導入を支援するクアルトリクスの従業員エクスペリエンス改善ツール「Qualtrics EmployeeXM」が、豊田合成の「従業員エンゲージメントシステム」に採用されたことを発表した。豊田合成は同年5月から利用を開始している。
豊田合成では、「従業員の一人一人の声をもとにした組織風土改革」を目指して、働き方改革などを推進している。このため同社は従業員の声を速やかに集められるとしてITシステムの役割に注目しており、将来同社が計画しているグローバル展開に対応できるシステムの導入を検討していた。また、そうしたITシステムは経営層をはじめとする全従業員が使いこなせる状態が望ましいため、豊富な導入実績に基づく知見を有する導入パートナーを必要としていた。
この点においてクアルトリクスのQualtrics EmployeeXMは、テンプレートやベンチマーク比較、アクション管理などの機能を搭載していることに加えて、国内外での豊富な導入実績があり、これらを評価して採用を決定した。また、今回の導入パートナーでとして選んだ日本IBMについては、クアルトリクス認定プロフェッショナルサービスパートナーとして、Qualtrics EmployeeXMをさまざまな業界や自社内で運用し、従業員エンゲージメント領域、タレントマネジメント領域で豊富な実績を蓄積してきた点、製造業に関する深い知見やデータ分析の専門家などを有している点を評価した。実際にこれらの知見を駆使することで、日本IBMは同ソリューションを2カ月と短期間で導入することができたという。
今回構築した従業員エンゲージメントシステムを通じて、従業員体験を可視化することで、自社の強みや弱み、職場ごとの課題の把握が可能になる。豊田合成は各職場での分析結果を基に、従業員が成長する機会や能力を発揮できる職場づくりを進めるとしている。
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