異業種転職を希望するミドル層が増加、転職先は「IT、インターネット」:キャリアニュース(2/2 ページ)
求人情報サイト「ミドルの転職」が「ミドル世代の異業種転職」についてのアンケート結果を発表した。転職コンサルタントの70%が、異業種転職を希望するミドル人材が「増えている」と回答した。転職先1位の業種は「IT、インターネット」だった。
また、異業種転職を成功させたミドル人材の職種は、「営業、マーケティング系」(52%)が最も多かった。2位が「経営、経営企画、事業企画系」(48%)で、3位が「管理部門系」(43%)、4位「技術系(IT、Web、通信)」(35%)、5位「コンサルタント系」(25%)と続いている。1位の「営業、マーケティング系」については、「ポジションが比較的多い」「B2BでもB2Cでも、営業を経験している人は対人スキルが高く、重宝される傾向がある」などのコメントが寄せられている。
異業種転職を成功させたミドル人材の転職前の業種は、「メーカー」(64%)が1位。2〜5位は「流通、小売、サービス」(38%)、「IT、インターネット」(32%)、「商社」(23%)、「コンサルティング」(22%)となっている。1位の「メーカー」については、「早期退職制度を導入するケースが増えている」「中小企業に勤めている40代前半までは、将来を考えてIT業界を希望することが増えているように感じる」などのコメントがあった。
転職先の業種は「IT、インターネット」がトップ
異業種へ転職したミドル人材の転職先についても尋ねた。トップ3業種は、1位「IT、インターネット」(60%)、2位「メーカー」(47%)、3位「コンサルティング」(36%)。4位は「流通、小売、サービス」(26%)、5位「商社」(17%)だった。「メーカー」「IT、インターネット」は、転職前の業種、転職先の業種として、どちらも多いことが分かる。
1位「IT、インターネット」の回答理由には、「コロナ禍で業界として安定している企業群を志望する人が多い」「急成長企業があり、IPOの時期などで業種を問わず経験者を受け入れる素地がある」「経験してきた業界に外部から支援できることを知って転職する人が多い」などのコメントが寄せられている。
最後に、回答者である転職コンサルタントに、ミドル層の異業種転職者に対して採用企業が期待するものを尋ねた。その結果、「経験職種での専門知識、専門スキル」(70%)が最も多かった。次いで「マネジメント力」(42%)、「新しい環境でも主体的に動ける行動力」(39%)、「経験業種での専門知識、専門スキル」(29%)、「経験業種でのスキル、ノウハウの転職先企業への汎用化」(26%)となっている。経験した職種や業種の知識、スキルとともに、それ以外のマネジメント力や行動力も求められているようだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 約3人に1人が、自身の勤務先を「ブラック企業だと思う」と回答
日本労働調査組合が「ブラック企業に関するアンケート」の結果を発表した。勤務先がブラック企業だと「思う」と31.2%が回答した。また、ブラック企業の定義を尋ねたところ、トップ3は「サービス残業」「ハラスメント」「長時間労働」だった。 - スティーブ・ジョブズに憧れた少年はエンジニアを志した
ある大手メーカーのエンジニアが、さまざまな紆余(うよ)曲折を経て、新たなキャリアとして経営コンサルタントになるまでのいきさつを描く本連載。第1回では、エンジニアを目指したきっかけや、大手メーカーのエンジニアとして働いた10年間の経験などについて紹介する。 - 35歳の転職理由、1位は「収入アップのため」、年収が上がったのは41%
ビズヒッツが「35歳で転職した理由ランキング」を発表した。転職した理由の1位は「収入アップのため」で、転職で年収が「上がった」人は41%だった。年収がアップした理由は、「スキル、経験、能力が評価された」が最も多かった。 - オンライン会議で毎回「自分の顔を映す」人は約3割
GNオーディオジャパンが「オンライン会議と周辺デバイスに関する調査」の結果を発表した。オンライン会議で自分の顔を「毎回映している」人は31.3%だった。映さない理由には「自分が映るのが嫌」「音声だけで問題ないと思う」などが挙がった。 - ジョブ型人事制度を「導入済み」と18%が回答、導入検討も約4割
パーソル総合研究所が、「ジョブ型人事制度の実態に関する調査」の結果を発表した。同制度が「すでに導入されている」と18.0%が回答し、企業規模が大きくなるほど導入済み、検討予定の割合が高かった。 - 2021年5月の転職求人倍率は1.85倍、前月比マイナス0.03ポイント
転職サービス「doda」が2021年5月の転職求人倍率を発表した。転職求人倍率は前月比−0.03ポイントとなる「1.85倍」で、求人数はコロナ前の2019年5月の約8割まで回復していることが分かった。