大型トラックの「運転しやすさ」ってなんだろう
英国の自動車番組「トップギア」で、出演者の3人が中古の大型トレーラーを購入した回があります。積み荷をぐちゃぐちゃにしながら派手にクルマを走らせる演出付きで、出演者たちが好き放題に試乗していたのですが、大型の商用車の運転がいかに難しいものであるかが伝わる回でした。
先日、大型トラックを運転する機会があり、そんなことを改めて思い出していました。普通免許しか持っていませんので、もちろん私有地内での運転です。スラロームを走って、ガタガタした道を通った後、バックで駐車、というそれほど長くない試乗でしたが、初めて運転する大きなクルマなのでとても緊張しました。
乗ったのはUDトラックスの「クオン」で、新しく搭載される「UDアクティブステアリング」を体験してきました。UDアクティブステアリングは、油圧パワーステアリングにモーターを追加することで、ステアリングの重さを走行場面に合わせて調整したり、ガタガタした道でもステアリングがとられてブレることがないようにしたりします。力のいる大型トラックの運転が、乗用車感覚に近づくシステムなのです。
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UDトラックスは2018年12月12日、埼玉県上尾市にある同社の敷地内において、大型トラックをレベル4の自動運転で走らせるデモンストレーションを実施した。UDトラックスを傘下に持つボルボグループで、自動運転車両開発部門のバイスプレジデントを務めるヘンリック・フェルンストランド氏は、「完全自動運転の実用化は乗用車よりも商用車が先になる」と述べた。トラックの自動運転化により、スマートロジスティクスの実現を目指す。