データ収集用デバイス開発からAI連携までを支援するサービス:人工知能ニュース
HACARUSは、「デバイス試作サービス for Edge AI」の提供を開始した。AIの導入をワンストップで支援するもので、データ収集用のデバイス開発からAIとの連携までを半年間で完了する。
HACARUSは2021年6月15日、「デバイス試作サービス for Edge AI」の提供を開始したと発表した。AI(人工知能)の導入をワンストップで支援するもので、データ収集用のデバイス開発からAIとの連携までを半年間で完了する。
同サービスは、AIの導入に向けて汎用ハードウェアを検討したものの、コストやデータ取得環境などの制約により、実装に至らなかった企業を対象とする。
画像データや温度、湿度などに加えて、打音などのさまざまな音や臭気、振動、ガス、重量といった、収集や可視化が困難なデータの取得にも対応。サービス開始から半年で、エッジAI用ハードウェアのプロトタイプ3台、データを可視化するダッシュボード、連携したAIシステムを提供する。ユーザーからの要望があれば、既存システムとの連携やプロトタイプ開発後のデバイス量産にも対応する。
AI活用に応じて、「クラウドAIタイプ」「エッジAIタイプ」「ハイブリッドタイプ」の3タイプを用意する。開発費用を抑えたいユーザーにはクラウドAIタイプが適しており、データ収集や可視化、AI運用を全てクラウドで実施する。
エッジAIタイプは、全てをエッジデバイスやローカルネットワーク内で完結するため、セキュリティを重視するユーザーに適している。ハイブリッドタイプは、エッジデバイスでデータを収集し、クラウド上でAIを稼働させる。環境や運用方法に合わせて開発したいユーザー向けとなっている。
デバイスの開発事例としては、DSファーマアニマルヘルスと共同で進めている動物の心電図データを測定、分析するツールが挙げられる。動物の肉球から心電図データを取得する装置とHACARUSのAIを組み合わせることで、動物の心電図データを安全、簡便かつ正確に取得して、AIで解析できる。DSファーマアニマルヘルスは獣医向けのクラウドプラットフォーム「あにさぽ」を提供しており、開発したデバイスで得た解析データを「あにさぽ」に送信し、診察支援に活用している。
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