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独自の「暑さストレスレベル」を計測できる産業用途向けセンサーを発売:ウェアラブルニュース
東芝インフラシステムズは、独自指標の「暑さストレスレベル」を計測できる、産業用途のリストバンド型センサー「MULiSiTEN MS100」を発売した。温度、湿度、脈拍数、加速度、角速度などを計測し、一定レベルを超えると振動などで通知する。
東芝インフラシステムズは2021年6月1日、独自指標の「暑さストレスレベル」を計測できる、産業用途のリストバンド型センサー「MULiSiTEN MS100」を発売した。
温度や湿度、脈拍数、加速度(3軸)、角速度(ジャイロ3軸)などの計測が可能で、身長、体重、生活習慣などの個別情報と組み合わせることで、同社独自の指標となる暑さストレスレベルを0〜4で表示する。一定レベルを超えた場合は、振動などにより装着者に通知する。
Bluetooth Low Energy 5.0に準拠したほか、最大12MbpsのUSB2.0にも対応しており、PCやクラウドに計測データを転送できる。また、過酷な作業現場での使用を想定して耐衝撃ラバーフレーム構造を採用したほか、防塵(じん)・防水性能はIP6X、IPX5/IPX7に対応している。
サイズは41×43×14mm(最大値)で、重量は約50g。温度範囲は−10〜+60℃となっている。通信機能を使用しない場合で、約36時間連続で動作する。
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