世界的な半導体不足が進む中、あらゆる産業の基盤として半導体の重要性にあらためて注目が集まっています。その中で2021年6月4日に経済産業省が「半導体戦略」を取りまとめました。この戦略では、半導体を経済安全保障上の重要なピースと位置付け、単なる1つの産業の枠を超えた支援を行うことを示しています。その中で、計画の中心に位置づけられているのが、海外ファウンドリの国内誘致です。具体的には台湾のTSMCを想定し、先端ロジック半導体の製造技術の共同開発などを進めています。
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