ニュース
トルク性能を約40%向上、騒音を3dB低減した56mm角2相ステッピングモーター:FAニュース
山洋電気は、トルク性能を約40%向上した56mm角2相ステッピングモーター「SANMOTION F2」を開発した。モーター効率を約3%向上、騒音を3dB低減しており、装置の高速化と省エネルギー化、低騒音化に貢献する。
山洋電気は2021年5月25日、従来モデルよりトルク性能を約40%向上した、56mm角2相ステッピングモーター「SANMOTION F2」を発表した。価格はオープンで、既に受注を開始している。
ユニポーラコネクタータイプとバイポーラコネクタータイプがあり、モーター長は41.8mm、53.8mm、75.8mm、85.8mmの4種。定格電流は1〜4A/相、6A/相など、豊富なラインアップを用意している。
バイポーラコネクタータイプの「SM2562C30B41」(片軸)は、従来モデル「103H7123-5840」と比べて、トルク性能が約40%、モーター効率が約3%向上した。騒音は3dB低減しており、装置の高速化、消費電力と発熱の抑制、低騒音化に貢献する。
主な用途として、医療機器、産業機器、搬送機器、半導体製造装置、テーブル駆動などを想定する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 進む産業機械のスマートフォン化、標準化とオープン化がカギに
スマート工場化が進む中、工場内の生産機械や設備にも生産情報や設備情報などを活用するために「つながる」ことが求められるようになってきている。こうした環境に合わせる形で、生産機械についても協調領域については「水平分業型」へのシフトが加速する見込みである。 - 半導体露光機で日系メーカーはなぜASMLに敗れたのか
法政大学イノベーション・マネジメント研究センターのシンポジウム「海外のジャイアントに学ぶビジネス・エコシステム」では、日本における電子半導体産業の未来を考えるシンポジウム「海外のジャイアントに学ぶビジネス・エコシステム」を開催。半導体露光機業界で日系企業がオランダのASMLに敗れた背景や理由について解説した。 - ナノスケールのちりの影響を抑制、半導体製造装置が目指すIoT活用
「SEMICON Japan 2016」のIoTイノベーションフォーラムで登壇した東京エレクトロン執行役員の西垣寿彦氏は、半導体製造における“ちり”の管理と、IoTを使った生産性向上の取り組みについて紹介した。 - 72台の装置を半日で稼働、日本発「ミニマルファブ」が変える革新型モノづくり
産総研コンソーシアム ファブシステム研究会などは「SEMICON Japan 2016」で、「ミニマルファブの開発成果を発表。同研究会などが推進するミニマル生産方式による製造装置「ミニマルシリーズ」72台を設置し、半導体製造工程のほとんどをカバーできるようになった成果をアピールした。 - 「EUROMAP」で広がるオープン化の波、射出成形機の方向性
射出成形機などプラスチックやゴム用加工機などでスマート化に向けて注目されている通信規格が「EUROMAP 77」である。本連載では「EUROMAP」および「EUROMAP 77」「EUROMAP 83」の動向について紹介している。第3回では「EUROMAP」が注目を集める理由となった「オープン化」の意義について考察する。 - 射出成形機にAI搭載、ファナックが深層学習技術で予防保全
ファナックとPreferred Networksは「国際プラスチックフェア2017」で、AI技術を搭載し予防保全を実現する射出成形機を披露した。