国内第3のプラットフォーム市場予測発表、2021年は17兆1500億円規模:製造マネジメントニュース
IDC Japanは、国内第3のプラットフォーム市場の実績と2021〜2025年の市場予測を発表した。2025年には22兆4322億円に達し、2020〜2025年の年間平均成長率(CAGR)は6.4%になると予測している。
IDC Japanは2021年5月26日、ハードウェア、ソフトウェア、サービス、通信サービスを含む国内第3のプラットフォーム市場の実績と、2021〜2025年の市場予測を発表した。
同調査によると、2020年の同市場の市場規模は、前年比2.5%増の16兆4118億円にとどまった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響による設備投資抑制が影響したという。
2021年も依然として設備投資への慎重な傾向が続くが、レジリエンシー(回復力や柔軟性、変化への対応力)強化を目的としたDX(デジタルトランスフォーメーション)推進のため、IT投資を積極的に進める企業の増加が見込まれる。そのため市場規模は、前年比成長率4.5%の17兆1538億円になると予測。以降は投資環境が改善して2025年には22兆4322億円に達し、2020〜2025年の年間平均成長率(CAGR)は6.4%になると見ている。
同社では、同市場を企業分野、中央官庁、地方自治体、教育などの非企業分野、消費者分野の3つに分類して分析。2020年は、非企業分野の成長率が企業分野全体を上回っていたが、2021年以降は企業分野が同市場をけん引し、2020〜2025年の企業分野のCAGRは9.4%になると予測する。
非企業分野は、ICT活用による在宅勤務採用の動きや、文部科学省によるGIGAスクール構想の推進もあり、新型コロナウイルス感染症拡大を契機にIT投資に対する意識が変化している。消費者分野については、緩やかな成長にとどまると予測する。
産業別では、2021年で最も成長率が高いと見込まれるのは、海外経済復調に伴う需要増の影響をいち早く受けるという「組み立て製造」「プロセス製造」分野だ。また、本来第3のプラットフォームに対する投資が盛んな「小売」においても、大手を中心とした次世代型Eコマース構築やセルフレジなどの導入が進むことで、同年の支出が拡大すると見込んでいる。
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