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もし2021年の東京モーターショーが開催されていたら、テーマはなんだろう自動車業界の1週間を振り返る(1/2 ページ)

今週は、東京モーターショーの中止が発表されました。何事もなければ、今年(2021年)の秋に開催されるはずでした。オンラインのイベントも開かれません。さみしいですね。

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 週末ですね。1週間、お疲れさまでした。楽しく出掛けられる状況ではなくなってしまいましたが、大型連休も近付いてきましたね。

 今週は、東京モーターショーの中止が発表されました。何事もなければ、今年(2021年)の秋に開催されるはずでした。オンラインのイベントも開かれません。さみしいですね。東京モーターショーは取材の場としても、1人のクルマ好きとしても、楽しみなイベントでした。2017年は自動車業界の枠を超えることがテーマで、2019年は米国ラスベガスで開催される消費者向けエレクトロニクス展示会「CES」をお手本に、生活全体の未来を示す場とすることがコンセプトとなりました。開催されていたとしたら、2021年のテーマは何だったのだろう、と考えてしまいますね。

→2019年の東京モーターショーの記事一覧

 素人考えですが、カーボンニュートラルを身近なものにするような展示がたくさんあったのではないかと思います。「2030年代半ばまでに乗用車の新車販売は全て電動車に」という目標が政府から発信され、多くの人が「これから先、自分が買うクルマや使うクルマがどうなるのか」と考えているタイミングです。電気自動車(EV)を使うとして、充電環境がどうなるのか、電力不足にならないのか、と気になっている人も多いでしょう。モーターの乗り味に抵抗感を示すカーマニア、バイクマニアも少なくないかもしれません。

 そんなことを踏まえつつ、電力会社はもちろん、EVと家の給電をアピールする住宅メーカーや、充電器を整備する企業、電動車の導入を支援する自治体なども参加して、包括的な体験の場になったらよかったのにな、と想像しています。もちろん、水素と燃料電池車(FCV)についても少しでも身近になるような展示が必要です。化石燃料ではなく代替燃料で走るクルマに試乗する機会もあるとよかったですね。それこそ、水素エンジンも、乗ってみたい人がたくさんいるのではないでしょうか(関連記事:トヨタが水素エンジンをスーパー耐久シリーズに提供、2021年5月から走る)。

 日本政府は2030年度の温室効果ガス排出量について、2013年度比46%減とする新たな目標を掲げました。これまでの目標である26%減から大きく引き上げます。自動車に限らず、どの部門でも排出削減の取り組みが不可欠です。日常生活の中にも変化が必要な場面が出てくるでしょう。それが我慢や不便さをもたらしたり、選択肢を狭めるのではなく、これはこれで面白そうだぞ、と示せるようなモーターショーだったらな、と思います。

展示車両に登って抗議、テスラに米国や中国でトラブル

 東京モーターショーの中止が残念なのは、上海モーターショーが開催され、各社のコンセプトカーや新型車が初披露されているからでもあります。電動車が主役となって、盛り上がっているようですね(関連記事:トヨタは2025年までに15車種、ホンダは中国で10車種、EV展開が加速)。

 気になったのは、テスラ車の女性が展示車両のルーフに上がり、ブレーキの不具合を訴えたという出来事です。SNS上には、女性がクルマの上で叫んでいる様子が動画と写真で広まっています。朝日新聞によれば、女性はテスラ車を運転中に事故を起こし、ブレーキに問題があったとして返品を求めていました。テスラは女性の速度超過が事故の原因だとみており、両者はもめていました。中国の国営メディア新華社通信は、テスラがユーザーに対して誠実さに欠けると書き立てています。テスラは女性に謝罪し、中国でのサービス業務を見直すとしています。

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