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コロナ禍でクラウド版の使用率が80%増、2021年ダッソーのプラットフォーム戦略:メカ設計ニュース(2/2 ページ)
ダッソー・システムズはオンラインで「2021年事業戦略説明会」を開催。同社ビジネスの概況と2021年の日本市場での注力領域、最新の取り組みなどについて、同社 代表取締役社長のフィリップ・ゴドブ氏が説明した。
製造/医療&健康/インフラ&都市に注力、けいはんなPJ支援も
2021年の日本市場における注力ポイントについては、製造業だけでなく、ライフサイエンス&ヘルスケア、インフラ&シティーの3領域におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)をけん引するとしている。
さらに、将来の人材育成への投資についても継続的に取り組むとし、学生らを対象としたハッカソンなどの教育プロジェクトを推進するとともに、サスティナブル(持続可能)な世界の実現に向けた活動も引き続き展開していくという。後者については、アクセンチュアと共同でバーチャルツインの活用による環境負荷の低減をテーマに、CO2を削減してハンドプリント(環境への好影響)を与える仕組みを検討、実践する活動にも取り組んでいる。
また、注力領域の1つであるインフラ&シティーに通じる活動として、国土交通省主導の「スマートけいはんなプロジェクト」の一環で、けいはんな学研都市(関西文化学術研究都市)を3D仮想モデルとして再現する「けいはんなデジタルツイン」の実現において、同社のソリューション「Inclusive Urban Future」を活用。移動データや生活行動データなどをバーチャルツイン環境に集約して、同プロジェクトの最適化や社会実装に向けた取り組みの支援を行っているという。
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