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製造業、そしてライフサイエンスへ、変革への道を切り開くダッソー3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN 2020 ONLINE(1/2 ページ)

ダッソー・システムズは、オンラインイベント「3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN 2020 ONLINE」を開催。“新しい価値創造のためのプロセス・創発・働き方”をテーマに、同社の事業戦略やソリューションの有効性、さらには各産業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組み、最新動向などについて発信した。本稿では基調講演の模様をお届けする。

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 Dassault Systemesの日本法人であるダッソー・システムズ(以下、ダッソー)は2020年7月14日〜8月7日までの期間、オンラインイベント「3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN 2020 ONLINE」を開催。“新しい価値創造のためのプロセス・創発・働き方”をテーマに、同社の事業戦略やソリューションの有効性、さらには各産業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組み、最新動向などについて発信した。

「バーチャル」の世界がもたらす新たな価値の方向性

ダッソー・システムズ 代表取締役社長のフィリップ・ゴドブ氏
ダッソー・システムズ 代表取締役社長のフィリップ・ゴドブ氏

 まず、「バーチャルの力で拡がる働き方、プロセス、創発。」と題し、基調講演のウェルカムセッションに登壇したダッソー・システムズ 代表取締役社長のフィリップ・ゴドブ氏は冒頭、同社のビジネスが近年大きく成長し、製造業だけでなく、多くの産業分野や新領域に向けて事業を展開していることに触れ、「ダッソーは長期的な視点を重視している。私自身、日本法人のこれから先20年の成長のために、この職務を拝命した。パートナー企業と力を合わせ、さらなる成長に向けて取り組んでいきたい」とあいさつした。

 ダッソーの顧客は、現時点で世界140カ国、約27万社に上り、2500万ものアカウントが同社の「3DEXPERIENCEプラットフォーム」上に存在するという。3DEXPERIENCEプラットフォームはオンプレミスだけではなく、クラウドでも展開され、ユーザー数も近年急速に増加。「日本でも同様の傾向にあり、成長を続けている」(ゴドブ氏)とのことだ。

ダッソー・システムズについて
ダッソー・システムズについて ※出典:ダッソー・システムズ [クリックで拡大]

 そして、こうした同社の成長を支えるのが「バーチャル(の世界)」だとし、ダッソーの技術やソリューションを通じてバーチャルのメリットを顧客に提供し、バーチャルの世界で現状を深く理解し、課題を解決して、あるべき未来へと導いていく。「これこそが、ダッソーだからできる顧客への提供価値だ」とゴドブ氏は述べる。

顧客への提供価値について
顧客への提供価値について ※出典:ダッソー・システムズ [クリックで拡大]

 また、近年の世界を取り巻く大きな変化の流れについて、ダッソーではこれを「インダストリー・ルネサンス」と定義する。インダストリー・ルネサンスの時代では、産業界全体が変革の中にあり、消費者との接点もこれまでとは大きく異なるものになり、さまざまな領域が融合し、新たな価値が生み出されていく。

 ゴドブ氏は「こうした大きな変化の中でこそ、ダッソーは顧客企業の役に立てる」とし、3Dによる設計を実現した1981年当時から2012年の3DEXPERIENCEプラットフォームの提唱まで、時代の流れとともに、製造業におけるさまざまなプロセスを変革し続けてきた歩みそのものが、その確信を証明するものだと主張する。

ダッソー・システムズの歩みについて
ダッソー・システムズの歩みについて ※出典:ダッソー・システムズ [クリックで拡大]

 さらに同社は今後、新たなセグメントへの挑戦として、ライフサイエンスに注力するとし、人体のバーチャルツイン(デジタルツイン)を実現し、人体を1つのシステムとして捉え、バーチャル世界でシミュレーションを行い、さまざまな事象が人体に与えるインパクトなどを事前に検証し、現実世界に適用する前にフィードバックして改善に役立てる「バーチャルツイン ヒューマン・エクスペリエンス」を新たに提唱する。

 「これは単に医療機器を設計開発するという話にとどまるものではなく、ヘルスケア全般、ライフサイエンスをターゲットにするものだ。これをわれわれが暮らす都市空間に適用すれば、都市と人体の関係性をバーチャル世界で明らかにすることもできる。都市というシステムが人体にどのような影響を与えるのか、あるいはその逆はどうかなどだ。ダッソーのテクノロジーでこれらを解明することで、社会の変化とその影響を理解し、より効率的かつ効果的なインフラ整備・管理に役立てるといったことも可能になる。われわれが製造業におけるさまざまな方法論を変革してきたように、ライフサイエンスの変革についても成功へ導いていきたい」(ゴドブ氏)

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