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IoTデバイスのクラウド接続を一括設定するネットワークサービスを開始:製造ITニュース
NTTコミュニケーションズは、IoTデータのセキュアなプロトコル変換などをネットワーク側で行うことで、IoTデバイスの負荷を軽減する「IoT Connect Gateway」サービスの提供を開始した。
NTTコミュニケーションズは2021年4月6日、IoT(モノのインターネット)データのセキュアなプロトコル変換とクラウド接続に必要な設定をネットワーク側で行うことで、IoTデバイスの負荷を軽減する「IoT Connect Gateway」サービスの提供を開始した。
同社のデータ利活用プラットフォーム「Smart Data Platform」を構成する機能の1つで、IoTデバイスを用いたシステムの構築、運用を容易にする。クラウドサービスとの通信で用いるHTTPSやMQTTSなどの暗号化プロトコルへの変換をネットワーク側で処理できる。これによりIoTデバイス側での暗号化処理が不要になり、デバイスの簡素化や低廉化が可能になる。
また、IoTデバイスのクラウドサービス接続時に必要となる設定などを代理で実行するクラウドアダプター機能を備える。接続用プログラムのインストールやパスワードなどの接続情報の設定をネットワーク側で一括設定することで、個々のデバイスごとの設定が不要になる。特に、大規模IoTシステムにおいては、システム構築や運用の作業負荷を軽減できる。
同社は今後、プロトコル変換機能の対応プロトコルや、クラウドアダプター機能に対応するクラウドサービスを順次拡大するとしている。
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