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デジタル図面の活用と管理を効率化するクラウド連携サービスを提供開始:製造ITニュース
沖電気工業は、デジタル図面の活用と管理を効率化する「TerioCloud Box連携サービス」の提供を開始する。デジタル画面を共有できる「TerioCloud」とクラウドコンテンツ管理サービス「Box」を連携し、データを自動で相互同期して一元管理できる。
沖電気工業は2021年2月15日、デジタル図面の活用と管理を効率化する「TerioCloud Box連携サービス」を、同月より提供開始すると発表した。
同サービスは、デジタル図面を活用するためのクラウドサービス「TerioCloud」の新商品となる。TerioCloudは、さまざまな現場においてタブレット端末上でデジタル図面を共有できるようにするサービスだ。
今回新たに提供するTerioCloud Box連携サービスでは、TerioCloudと、Boxが提供するクラウドコンテンツ管理サービス「Box」間でデータを相互同期し、図面データを一元管理できるようにした。TerioCloudまたはBoxのファイルは、相互に自動的に反映される。
TerioCloudへ反映する際には、Box上のCADファイルを情報加筆可能なPDFに変換する。反映するファイルや属性、反映のタイミングなどはユーザー側で指定可能だ。他に、管理者による各種設定やエラー通知機能も備える。
同サービスを活用することで、ファイル登録や版数管理、利用者への通知などの手間がなくなり、同時に登録ミスや登録漏れも抑制できる。
価格は個別見積もりで、沖電気工業では、同サービスを含むTerioCloud全体の販売目標として、今後3年間で10億円を目指す。
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