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トヨタのウーブンシティが着工、次世代のインフラが満載の街にモビリティサービス

トヨタ自動車とウーブン・プラネット・ホールディングスは2021年2月23日、コネクテッドシティ「Woven City(ウーブンシティ)」の建設に向けて、トヨタ自動車東日本 東富士工場(静岡県裾野市)の跡地で地鎮祭を実施した。

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 トヨタ自動車とウーブン・プラネット・ホールディングスは2021年2月23日、コネクテッドシティ「Woven City(ウーブンシティ)」の建設に向けて、トヨタ自動車東日本 東富士工場(静岡県裾野市)の跡地で地鎮祭を実施した。


地鎮祭に立ち会ったトヨタ自動車の豊田章男氏(写真中央)とウーブン・プラネット・ホールディングス CEOのジェームス・カフナー氏(クリックして拡大) 出典:トヨタ自動車

 ウーブンシティの計画を発表したのは、2020年1月に開催された消費者向けエレクトロニクス展示会「CES」だった。CESではニューヨーク市の第2ワールドトレードセンターや、Google本社の新社屋などをデザインしたビャルケ・インゲルス氏が都市設計を担当することを公表。建築材としての木材の採用、太陽光発電、燃料電池を使った電力インフラ、雨水のろ過システム、センサーやAI(人工知能)を使った住民の健康管理などの構想も披露した。さらに、建設前からバーチャルで街を構築し、実際に人が暮らし始めたあとも「デジタルツイン」として活用する方針も示した。

 その後、2020年3月にNTTと業務資本提携を結び、トヨタとNTTで開発する「スマートシティプラットフォーム」をウーブンシティで実装することを発表。2020年11月の決算説明会において、トヨタ社長の豊田章男氏が「富士山の日」である2月23日に着工することや、エリア内の詳細について明かされた。

 ウーブンシティには地上と地下に道路を設け、地上は自動運転車専用、歩行者専用、超小型モビリティと歩行者が行き交う道という3種類の道路とする。地下は物流向けの自動運転車のみを走らせる。天候や歩行者などの影響を排除できるため、自動運転導入のハードルが下げられるとしている。なお、ウーブンシティは進化し続ける街と位置付けられているため、完成時期については明らかにしていない。

 さらに、2020年12月には、ウーブンシティで走らせるモビリティサービス専用の自動運転車「e-Palette(イーパレット)」の運行管理システムを発表。1人でも複数台の車両を管理できる仕組みとするとともに、搭乗員や保守員など運行に必要なスタッフへの指示を自動で行う。必要なときに必要な台数を配車するため、車両の追加や回送もフレキシブルに行う。

 ウーブンシティの住民は、高齢者や子育て世代といった社会的課題に直面しやすい層と、その課題解決に貢献する技術を持つ“発明家”だという。また、街づくりの実証に関わる企業や研究者、住民向けの小売事業者なども住民として想定している。

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