トヨタ章男社長が語った、東富士の「ウーブンシティ」やテスラへの思い:製造マネジメントニュース(1/2 ページ)
トヨタ自動車は2020年11月6日、オンライン説明会を開き、2021年3月期第2四半期(2020年4〜9月期)の決算を発表した。当初、通期業績の予想で営業利益を5000億円としていたが、2020年4〜9月期の営業利益が5199億円だった(前年同期比62.8%減)。営業収益は前年同期比25.9%減の11兆3752億円、当期利益が同45.3%減の6293億円だった。
トヨタ自動車は2020年11月6日、オンライン説明会を開き、2021年3月期第2四半期(2020年4〜9月期)の決算を発表した。当初、通期業績の予想で営業利益を5000億円としていたが、2020年4〜9月期の営業利益が5199億円だった(前年同期比62.8%減)。営業収益は前年同期比25.9%減の11兆3752億円、当期利益が同45.3%減の6293億円だった。
通期の業績見通しは上方修正した。前回の予想から営業収益が2兆円増(8.3%増)の26兆円、営業利益が8000億円増(160%増)の1兆3000億円、当期利益が6900億円増(94.5%増)の1兆4200億円に変更した。通期の連結販売台数については、前回の予想から30万台増やして750万台を見込む。内訳は日本が8万台、欧州とアジアがそれぞれ6万台、その他地域で10万台のプラスとなる。
トヨタ自動車 社長の豊田章男氏は業績を振り返り、次のように語った。「基準をつくったことにより異常管理ができるようになり、各現場は変化に柔軟に対応することができた。今回の上方修正は、6カ月間の頑張りもさることながら、これまでの11年間の取り組みによって企業が少しずつ強くなってきたことが背景にある。資金面や収益構造だけでなく、トヨタで働く人たちが強くなった。お客さまの1台が私たちの工場を動かし、日本経済を動かすと言う意識で、生産と販売が必死になって自分の仕事をした」(豊田氏)。
販売のペースについては、2020年10〜12月期が前年同期並み、2021年1〜3月期が前年同期比5%増のプラスを想定する。リーマンショック時はトヨタの販売が市場を4%下回ったが、コロナ禍では市場を3%上回るペースで回復しているという。
2020年4〜9月期の連結販売台数は前年同期比33.7%減の308.6万台だった。地域別では日本が同19.2%減、北米が同35.7%減、欧州が同25.4%減、アジアが同46.1%減と各地域で販売が減少した。地域別の営業利益は、日本が前年同期比5834億円減、北米が同1415億円減、欧州が同567億円減、アジアが同859億円減となった。
2020年7〜9月期の3カ月は、同4〜6月期よりも回復が進んだという。営業利益は北米が前年同期から638億円増、中国の連結子会社が同140億円増となった。販売については、欧州が前年同期比1.1%増、中国の小売台数は同23.8%増のプラスだった。
連結営業利益の増減要因を見ると、こうした販売面での影響が9700億円のマイナスだったが、原価改善で500億円のプラス、諸経費の低減で1150億円のプラスを生み出した。なお、販売に関しては、台数や構成の変化で1兆850億円のマイナスだったが、きめ細かい販売奨励金(インセンティブ)の投入などによって1100億円のプラス要因もあった。また、出張旅費や交際費、事務用品やコンサル費用などの一般的な経費で1300億円の削減も実施。研究開発費では、試作費など先端分野以外の改善を積み重ねて200億円の増益要因を生み出した。
通期の連結営業利益において当初の見通しよりも8000億円の上方修正とした要因について、販売台数の影響で3850億円、台数以外の影響で2050億円、為替変動の影響で1650億円、その他で450億円としている。想定為替レートは1ドル=106円、1ユーロ=121円だ。
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