AR/MR可視化ソリューションに位置指定ARマーカー機能を搭載:VRニュース
SB C&Sは、3D CADやBIMで作成した設計データをAR/MRに変換する製造業、建設業向け可視化ソリューション「mixpace」(開発:ホロラボ)に、位置指定ARマーカー機能を追加した新バージョンの提供を開始した。
SB C&Sは2021年1月20日、3D CADやBIMで作成した設計データをAR(拡張現実)/MR(複合現実)に変換する製造業、建設業向け可視化ソリューション「mixpace(ミクスペース)」に、位置指定ARマーカー機能を追加した新バージョンの提供を開始した。
mixpaceは、ホロラボが開発を手掛け、SB C&Sが販売するAR/MR可視化ソリューションである。AR/MR対応デバイスで利用した場合、内蔵カメラで撮影した映像や慣性計測装置の情報を利用し、現実空間上の自己位置や向きを判定(トラッキング)して、現実空間に3Dモデルを表示する。
新たに搭載した位置指定ARマーカー機能は、移動先のポイントごとに、あらかじめ位置合わせ用のARマーカーを設定できる。従来は判定精度の限界により、利用中の移動で3Dモデルの表示位置のずれが生じる場合があったが、近くのARマーカーを再認識することで簡単に補正できる。
ARマーカーの位置は、mixpaceのWebアプリに追加された「ARマーカー位置設定ツール」を使用し、3Dモデルに対して自由に設定できる。1つの3Dモデルに対して最大10個を設定可能で、アプリ利用環境での作業動線に応じてARマーカーの設置場所を自由にデザインできる。
Webアプリで変換した3Dモデルは、ARマーカー位置設定ツールの「3Dエディタ」でWebブラウザ上に表示できる。また、3Dモデルを編集せずに、Webアプリ上でARマーカーの位置設定情報をリアルタイムに更新できる。
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