新材料のテスト加工を手軽に、支給材を使用して見本プレートを成形するサービス:メカ設計ニュース
プロトラブズは「プレート見本作成サービス」の国内提供を開始した。顧客から支給された樹脂材料を使用して2種類の見本プレートを成形できる。3D CADデータの提出が不要で、手軽かつ低コストで樹脂材料のテスト加工が行える。
プロトラブズは2021年1月20日、「プレート見本作成サービス」の国内提供を開始したことを発表した。
同サービスは、射出成形サービスの一部として新たに提供されるもので、顧客から支給された樹脂材料を使用して、2種類の見本プレートを成形できる。3D CADデータの提出が不要で、手軽かつ低コストで樹脂材料のテスト加工が行えるのが特長である。
同社の射出成形サービスは、常時50種類以上の樹脂材料を標準材として用意する他、これまで2000種類以上もの支給材を成形してきた実績を有する。近年、軽量化やコスト削減、脱炭素化推進などを理由に、金属製部品から樹脂製部品への置き換えが進んでおり、新材料(樹脂)を用いたテスト加工ニーズが高まりをみせている。
今回提供を開始するプレート見本作成サービスは、顧客から支給された樹脂材料で、2種類(タイプA、タイプB)の形状の見本プレートを、3D CADデータの提出なしに作成できる。これにより、試作パーツへの利用を検討している新しい樹脂材料の成形具合や仕上がりを確認できる他、新規開発材料の営業用(展示会/販促)見本、2次加工(塗装/印刷)テスト、マスターバッチ配合樹脂の色味確認といった用途での活用も可能となる。
同サービスの利用料金(初回注文時)は金型費が8万円、パーツ費が単価×数量となる。納期は10営業日(支給材到着日により変動)、初回注文後の追加成形も可能(セットアップ費:4万5000円/パーツ費:単価×数量)で、その際、初回と異なる樹脂材料での対応も可能だとする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 需要に幅広く対応、CNC切削加工サービスの対応最大サイズを拡大
プロトラブズは、CNC切削加工サービスの対応最大サイズを340×260×44.5mmから560×360×44.5mmに拡大した。テクノロジーの進化に伴い多様化する製造ニーズに対応することで、モノづくりの支援を継続する。 - 短納期オプションを無償化し、医療機器のパーツ製造を支援
プロトラブズは、新型コロナウイルス感染症拡大を受け、海外で展開している医療機器の製造支援キャンペーンを活用した最新の事例集を発表した。医療機器が不足する中、短納期オプションを無償化し、医療機器パーツの製造を支援する取り組みだ。 - 2次元メインの現場でも活用可能、オンデマンド受託製造サービスの利点を訴求
プロトラブズは「オートモーティブワールド2020」に出展し、試作/小ロット生産に対応した、切削加工および射出成形によるオンデマンド受託製造サービスに関する展示を行っていた。 - 2次元資産を3D CADデータ化し、パーツ製造までワンストップで支援するサービス
プロトラブズはテクノブレインと協業し、2次元図面や2D CADデータを基に、3D CADデータ作成からパーツ製造までをワンストップで支援する「ワンストップ設計・製造支援サービス」の提供を開始した。 - オンライン部品加工のProtolabsが創業20周年
Protolabsは、米国本社が2019年5月5日に創業20周年を、日本事業を担うプロトラブズが同月15日に国内事業開始から10周年を迎えたと発表。現在、世界60カ国、4万5000人以上の設計開発者が同社のサービスを利用している。 - 新たな射出成形サービスとして、特殊シボ加工と反り解析を提供開始
プロトラブズは、射出成形サービスにおける「特殊シボ加工サービス」と「反り解析サービス」を開始した。特殊シボ加工サービスは、日本エッチングの番手指定による特殊シボ加工サービスが利用可能になった。