企業の約6割が「5分未満」で書類選考、求職者は書類作成に5時間以上:キャリアニュース
転職サービス「bosyu Jobs」が「転職に関する実態調査」の結果を発表した。企業の約6割が書類選考を「5分未満」で実施している一方で、求職者は約4割が書類作成に「5時間以上」かけていた。経歴書で最も注視される項目は「職務詳細」だった。
キャスターが運営する転職サービス「bosyu Jobs」は2020年12月22日、「転職に関する実態調査」の結果を発表した。同調査は、求職者と中途採用を実施している企業を対象とし、求職者は104人、企業側は69人から有効回答が得られた。
初めに、企業を対象に、書類選考で次のステップ(面接など)に進んでもらうかの合否を判断する際、応募者1人あたりの書類にどれほどの時間をかけているかを尋ねた。その結果、最も多かったのが「5分未満」(51.6%)だった。「1分未満」(9.4%)を合わせると、61.0%が書類選考を「5分未満」で実施していることが分かった。
また、書類選考で一番注視している項目は、「職務詳細」が55.9%で最多。次が「生かせる経験知識、技術」で19.1%だった。
「企業が注視していない職務経歴書等の項目」を詳しく見ると、「志望動機」(55.6%)が最も多かった。続いて、「資格」(46.0%)、「自己PR」(38.1%)となっている。
求職者の約4割が5時間以上かけて書類を作成
続いて求職者に、職務経歴書などの作成にトータルでどのくらいの時間をかけたか尋ねたところ、「5時間未満」が最も多く51.9%を占めた。また、約4割の求職者は、5時間以上かけて書類を作成していると回答した。内訳は「10時間未満」が19.1%、「15時間未満」が5.9%、「20時間未満」は2.9%、「20時間以上」が9.6%となっている。
書類作成にあたって、人事に読んでほしいと一番労力をかけた項目は「職務詳細」が33.7%と最も多かった。続いて、「生かせる経験知識、技術等」が20.2%、「職務要約」が15.4%となっている。「志望動機」「自己PR」もそれぞれ1割強が注力したと回答しており、どの項目も満遍なく労力をかけていることがうかがえる。
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