希望年収は伝えるべき? 納得できる年収で転職するためには:モノづくり業界転職トレンド(27)(1/2 ページ)
転職理由の代表格が「年収アップ」。だが面接の場で希望年収をいつ伝えるかなど迷うところだ。納得できる年収で転職するためのポイントについて、転職コンサルタントに話を聞いた。
転職する理由、転職に期待することは人それぞれだと思うが、年収のアップは代表的な理由の1つと言っていいだろう。しかし、面接という自分の将来を左右する場で、希望年収をいつ伝えるか、そもそも伝えるべきなのか、など迷うところだ。そこで今回は、自動車業界専門転職サイト「オートモーティブ・ジョブズ」を展開するクイックの人材紹介事業本部 自動車チーム マネージャー 関寺庸平氏に、納得できる年収で転職するためのポイントを教えてもらった。
転職希望者は例年より多い
この時期になると気になるボーナス。製造業全般に業績は厳しいものの、大手に限っていえば、冬のボーナスが大きく減額されることはなさそうだ。しかし、コロナ禍で残業が大幅に減ったり、在宅勤務が増えたりした結果、年収全体で見ると減っている……という方も少なくないだろう。 毎年、転職を考える人が増える時期でもあるが、関寺氏は「来年以降の業績や年収なども考え、転職に動き出す人は例年より増えている」と言う。特に今年は働き方が変化したこともあり、自分のこれからの仕事について考えた人も多いようだ。
一方、求人はどうか。例年との比較では市場全体が活発とは言えないが、徐々に増えてきている。「上期は採用したくてもできなかった企業が、ここに来て求人をオープンにするケースも出てきている。潮目が変わった感じがある」と関寺氏。今年度分の採用計画を、年度末に向けて可能な範囲で取り戻そうという動きもあるようだ。
しかし年収アップの可能性はあるのだろうか。転職先を検討する上では、業界の状況は1つの目安になる。BtoC系の企業は、復調している企業、コロナ禍の巣ごもり需要で伸びている企業は一部にあるものの、利益率は低めだ。BtoB系の場合は、設備や部品、5G/6G、半導体や半導体製造装置、自動運転関連など、これからの世の中で必要とされ、今後の成長が見込まれるようなものを中心に、おおむね利益率は高い。
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