テレワーク環境下で、会社への信頼度に「変化があった」が約43%:キャリアニュース(3/3 ページ)
リクルートマネジメントソリューションズの組織行動研究所が「テレワーク環境下における会社、上司への信頼に関する実態調査」の結果を発表した。新型コロナ感染症拡大前と比べて、良くも悪くも会社への信頼度に変化があったと42.8%が回答した。
上司への信頼にネガティブに影響した出来事は、「業務マネジメント能力」や「公正、公平、上司の人間性、一貫性など」において、人柄に対する不信感についてのコメントが複数寄せられている。
職場の信頼構築に役に立つと思う仕組みや制度を選択する質問では、「現在導入されているもの」「役に立つと思うもの」のいずれも、「オンライン会議ができるツール」を選んだ人が多かった。
「現在導入」と「役に立つと思うもの」との間でギャップが最も大きかった項目は「リモートワークのための金銭的補助」だった。「現在導入」の18.0%に対して、「役に立つと思うもの」は59.0%となっている。次にギャップが大きかった項目は、「労働時間よりも、仕事の成果がきちんと評価される仕組み、制度」で、「現在導入」の25.8%に対して、「役に立つと思うもの」は47.7%だった。これらの結果から、「金銭的補助」や「成果が正しく評価される仕組み」の導入が期待されていることが分かる。
「職場での信頼関係構築に関する働きかけ」については、「テレワークで、職場での信頼関係を構築するのが大変なときがある」と58.4%が回答(とてもあてはまる、あてはまる、ややあてはまるの合計)。「職場での信頼を獲得するには、自分からの働きかけが重要だと思う」は79.3%(同)が回答している。
「職場での信頼関係構築に関する働きかけ」を会社や上司への信頼別に見ると、「職場での信頼を獲得するには、自分からの働きかけが重要だと思う」への回答が、会社への信頼、上司への信頼が高い回答群ほど「あてはまる」と回答した割合が高かった。
最後に、「職場での信頼獲得のために意識していること」を尋ねた。「能力」関連では「成果」のアピール、「コミュニケーション」上の工夫、「主体性」を発揮した行動についてのコメントが多かった。「誠意」の面で回答が多かった「配慮」「誠実、一貫性」については、普段から意識していることとして挙げた人が多かったようだ。
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