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在宅勤務での業務に関わるコミュニケーション、0分含む「30分未満」が6割キャリアニュース(1/2 ページ)

サイボウズ チームワーク総研が「テレワークのコミュニケーション」についての調査結果を発表した。在宅勤務において、業務関連のコミュニケーションをとる時間は0分を含む「30分未満」が6割を占めた。業務以外の会話では「0分」が約4割いた。

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 サイボウズ チームワーク総研は2020年11月17日、「テレワークのコミュニケーション」についての調査結果を発表した。

 同調査は、週1回以上在宅勤務をしている会社員、公務員、経営者、役員の3087人を対象とした。また、今回はさまざまな形態があるテレワークの中でも「在宅勤務」に絞ってアンケートを実施した。

 初めに、「2020年10月時点の在宅勤務の頻度」を尋ねたところ、「週に1〜2日」が39.4%、「週に3〜4日」が30.5%となり、在宅勤務と出社を組み合わせている人が多かった。「週に5日以上」のフル在宅勤務は30.1%となっている。

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在宅勤務の状況(クリックで拡大) 出典:サイボウズ チームワーク総研

 次に、職場の人とのコミュニケーションの手段を複数回答で尋ねた。その結果、「電子メール」(78.3%)が最も多かった。続いて「電話」(71.0%)、「Web会議」(59.3%)となっている。

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職場の人とのコミュニケーション手段(クリックで拡大) 出典:サイボウズ チームワーク総研

 これを年代別に見ると、20代は「電子メール」や「電話」が他の年代より低く、20〜30代は「チャット」が40〜60代より多い傾向があり、利用するツールの違いが明確に出ていた。

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職場の人とのコミュニケーション手段(年代)(クリックで拡大) 出典:サイボウズ チームワーク総研

 続いて、職場の人とコミュニケーションをとる時間について、社内会議、打ち合わせ、朝礼、申し送りなど「業務に関わるコミュニケーション」と、雑談やランチ、交流会などの「業務に直接関わらないコミュニケーション」に分けて尋ねた。

 その結果、「業務に関わるコミュニケーション」は、「30分未満」が過半数(53.3%)となった。「0分」(8.3%)と合わせると「30分未満」が6割を占めている。従業員数別では、従業員数が多いほどコミュニケーション時間が多く、1000人以上では「30分未満」が40.3%で、「1時間以上」が27.3%を占めた。

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業務に関わるコミュニケーション時間(クリックで拡大) 出典:サイボウズ チームワーク総研

 「業務に関わるコミュニケーション」の時間について、多くしたいか少なくしたいかを尋ねたところ、「適量」との回答が最多で、77.6%を占めた。「もっと多くしたい」は9.0%、「もっと少なくしたい」は13.4%だった。

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業務に関わるコミュニケーションの時間(従業員数)(クリックで拡大) 出典:サイボウズ チームワーク総研

 「業務に直接関わらないコミュニケーション」の時間は、「0分」が42.4%、「30分未満」が45.0%と、ともに4割強となった。従業員数別に見ると、「10人未満」は「0分」が「30分未満」を少し上回るものの、「50人未満」から「1000人未満」にかけては、「0分」が減り「30分未満」が増える傾向が見られた。「1000人以上」は「0分」と「30分未満」がともに43%台となっている。

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業務に直接関わらないコミュニケーションの時間(従業員数)(クリックで拡大) 出典:サイボウズ チームワーク総研

 「業務に直接関わらないコミュニケーション」についても、時間を多くしたいか少なくしたいかを尋ねた。すると、「もっと多くしたい」が19.6%となり、「業務に関わるコミュニケーション」を「もっと多くしたい」の9.0%より多かった。

 従業員数別では、「業務と関係のないコミュニケーション」を「もっと多くしたい」という回答が、「10人未満」が13.7%だったのに対し、「1000人未満」は27.9%、「1000人以上」は25.7%とほぼ倍となった。

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業務に直接関わらないコミュニケーションの時間(従業員数)(クリックで拡大) 出典:サイボウズ チームワーク総研

 これを年代別で見ると、「もっと多くしたい」は「20代」「30代」が高く(それぞれ26.1%、23.5%)、「40代以上」は低く、年代によって差が見られた(40代18.1%、50代14.0%、60代18.4%)。

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業務に直接関わらないコミュニケーションの時間(年代)(クリックで拡大) 出典:サイボウズ チームワーク総研

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