この記事は、2020年12月10日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
3Dプリンタ活用の方向性として、大きく期待されているのが「最終製品(パーツ)への適用」かと思います。
今に始まったことではありませんが、各業界で3Dプリンタの特長である「一体造形」や「複雑形状」などの強みを生かした最終製品(パーツ)への適用が模索され、実際に、航空宇宙業界や自動車業界などでは実用化が進みつつあります。また、コロナ禍で最近よく語られる“サプライチェーンに回復力と柔軟性をもたらす存在”としての活用にも注目が集まっています。
ただ、皆さんもよくご存じの通り、いくら3Dプリンタの性能が向上してきたとはいえ、造形速度や使用できる素材、造形品に対する品質基準といった課題や制約もあり、その利用は限定的で、最終製品(パーツ)への適用、そして量産となるとそのハードルもぐっと上がってきます。
3Dプリンタの究極の活用は「最終製品への適用」か? 「試作」か?
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