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産業用IoTデバイスに採用されたエッジAIプロセッサIP:組み込み採用事例
ディジタルメディアプロフェッショナルのエッジAIプロセッサIPコア「ZIA DV720」が、横河電機子会社のアムニモが提供する産業用IoTデバイスに採用された。低消費電力、低コストのZIA DV720は、エッジデバイス側でのAI処理に適している。
ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)は2020年10月28日、同社のエッジAI(人工知能)プロセッサIPコア「ZIA DV720」が、横河電機子会社のアムニモが提供する産業用IoT(IIoT)デバイスに採用されたと発表した。
ZIA DV720は、画像や動画、音声などのデータに対するディープラーニングの推論処理に特化したエッジAIプロセッサIPコア。低消費電力で低コストであることから、エッジデバイス側でのAI処理に適しており、これまでもロボティックビークルや産業機器などに採用された実績がある。
DMPは、ZIA DV720に加えて技術的なサービスもアムニモに提供しており、アムニモはエッジAI処理においてシステムレベルで電力性能を最適化できた。
DMPは今後も、産業用システムの自律化、自動化を支援するAI関連製品、サービスを提供していく。
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